1910年、ミラノで創業された自動車メーカー「ロンバルダ自動車製造株式会社(Anonima Lombarda Fabbrica Automobili)」の頭文字に由来するALFA、そして1918年に合併した「ニコラ・ロメオ技師有限会社」に由来するROMEO、そのふたつの名を冠するのが「アルファロメオ」である。当初はレース向けスポーツカーを少量生産していたが、1930年代に入ると国営化され、レーシングカーのほかに戦闘機向けエンジンも開発していた。戦後はレーシングカーから一線を退き量産車メーカーへと転身するが、戦前のレーシングカーで培った技術が注がれ、走りに優れたスポーティなブランドイメージを確立する。1960年代には小型車のジュリエッタをベースに、ザガートが手がけたボディを与えた「ジュリエッタSZ」、その後継として誕生した「ジュリアTZ」、ジュリアをベースに軽量化を図った「ジュリア スプリントGTA」など数々の魅力的なスポーツカーを生み出す。 1987年にはフィアットに買収され、再びザガートとのコラボによるスポーツカー「SZ/RZ」を発売。近年は「4C」のようなピュアスポーツに加え、ジュリアやステルヴィオに高性能ブランド「クアドリフォリオ」を設定するなど、スポーツイメージを一層高めている。