DS 3 パフォーマンス
解説
2003年9月フランクフルトショーにてシトロエンの新型コンパクトカー、C2が発表された。すでにシトロエンのラインアップにはBセグメントのC3が存在していたが、今回登場したC2はC3と共通の「プラットフォーム1」を採用しながらホイールベースを縮め、全体的にひと回り小さいサブBセグメントに属するモデルとして登場したのだった。これはサクソの正統な後継モデルに位置付けられるが、全長はおよそ3.6mとサクソよりもさらに小さい。ボディタイプはC3の5ドアに対して、C2では4名乗車の3ドアハッチバックのみの設定。エクステリアデザインも大人しいC3と比較するとスポーティなスタイリングとされている。
搭載されるエンジンは、1.1L、1.4L、1.6Lの直列4気筒ガソリンエンジン3機種、1.4L 直列4気筒のディーゼルエンジン1機種、あわせて全4機種がラインアップされている。組み合わされるトランスミッションは5速MTのほか、センソドライブと呼ばれる2ペダルの5速MTがグレードによってそれぞれ選択可能。サスペンションはフロントがマクファーソンストラット式、リヤがカップルドビーム式とされる。
このC2には、サクソにも存在していた「VTR」というスポーツモデルがデビュー当初から設定され、エクステリアも標準のC2と差別化が図られていた。この「VTR」に用意されるエンジンバリエーションは、1.4L(75ps)、1.6L(110ps)のガソリン、そして1.4Lディーゼル(70ps)の3機種から選択可能。しかしC2のデビューから一年後となる2004年9月パリサロンにて、「VTR」を超えるスポーツモデル「VTS」が追加されたのだった。
この「VTS」というグレード名もまたサクソのトップスポーツに与えられていた名称。この「VTS」には、「VTR」と同型の1.6Lエンジンが搭載されるが、最高出力は15ps上乗せされた125psを発生する。これに組み合わされるトランスミッションはクロスレシオ化された5速MTのみ。さらにスプリングとダンパーは締め上げられ、タイヤは16インチが標準装着される。さらにステアリングはよりクイックなセッティングに変更された。そして「VTR」ではオプション設定となっていたESPも標準装備となるなど、安全性能とスポーツ性能を追求したホットハッチに仕立てられている。
主要諸元 " MY04 C2 1.6VTS "
寸法・重量 | エンジン・トランスミッション | ||
車格 | サブBセグメント | 型式 | -- |
乗車定員 | 4名 | 種類 | 1.6L 直4 DOHC 16V |
全長×全幅×全高 | 3666×1659×1461 mm | 気筒内径×行程 | 78.5×82.0 mm |
ホイールベース | 2315 mm | 総排気量 | 1587 cc |
トレッド前/後 | 1439/1439 mm | 圧縮比 | 11.0 |
最低地上高 | - | 最高出力 | 90kW[125ps]/6500rpm |
重量 | 1045 kg | 最大トルク | 143Nm[14.6kgm]/3750rpm |
ステアリング形式 | ラック&ピニオン式 電動パワーステアリング | 燃料供給装置 | 電子制御燃料噴射式 |
サスペンション前 | マクファーソンストラット コイルスプリング | 燃料タンク容量 | 41 L 無鉛プレミアムガソリン |
サスペンション後 | カップルドビーム コイルスプリング | トランスミッション | 5MT |
ブレーキ前 | ベンチレーティドディスク | 駆動方式 | FF |
ブレーキ後 | ディスク | 動力性能 | |
タイヤ前 | 195/45R16 | 最高速度 | -- km/h |
タイヤ後 | 195/45R16 | 0-100km/h加速 | --秒 |
走行安定装置 | ABS / ESP |
関連リンク