イギリスの名門ブランド「MG」のルーツは1920年代にまで遡る。ウィリアム・モリスが設立したオックスフォードガレージは、後にMG(M.G. Car Company LTD.)へと社名を変更し、MGブランドが世に誕生した。この時代から小型スポーツカーを手がけていたがMGだが、1935年にモーリスと統合され、さらにその後は他の自動車メーカーとも合併してナッフィールド・オーガニゼーションの傘下に収まる。戦後はオースティンと統合し、BMC、さらにはブリティッシュ・レイランドと親会社の社名が次々と変わっていくが、小型スポーツカーメーカーとしてのMGの立ち位置は不変だった。その代表作と言えるのが、1955年に登場した2シータースポーツのMG A。戦後のスポーツカーの代表作と言えるモデルで、イギリスでのヒットはもちろん、アメリカにも多くが輸出された。またその後継となるMG Bは1962年に発表されたが、80年代まで生産されたロングセラーモデルとなった。90年代になると、それらの系譜にあるミッドシップのコンパクト2シーター、MG Fが登場。ユーノス ロードスターのライバルとしてファンを賑わせた。しかし2005年にMGは中国の南京汽車傘下となり、以降はスポーツカーをリリースしていない。
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