フェルディナント・ポルシェ博士とその息子フェリーによって興されたポルシェ。最初のプロダクションモデルとなったのは、フォルクスワーゲンをベースに開発されたライトウェイトスポーツカーのポルシェ 356(1949年)である。その後に続いた911(1964年)は、デビュー当時からプレミアムスポーツカーの代名詞として現在まで連綿と生産されており、「ターボ」や「GT3」など数々の派生モデルが生み出された。また、1969年にはフォルクスワーゲンと共同開発されたエントリーモデル914が登場。その後継となる後輪駆動の924(1975年)は、944(1982年)、968(1992年)へと進化したが、1995年モデルを最後に生産を終了。この頃ポルシェは深刻な経営危機に陥っていたが、1996年に登場したミッドシップのボクスターが大ヒットしたことで業績はV字回復した。2005年にはそのクーペ版であるケイマンも登場。現在のスポーツカーラインアップは、ボクスター&ケイマンの進化モデルであるミドルスポーツの718、伝統の911という2モデルで構成されている。一方、カイエン(2002年)、パナメーラ(2009年)などSUVや高級スポーツセダンも登場し、 リアルスポーツの枠を超えた幅広いラインアップを構築している。