Mirage / Lancer Fiore
ミラージュ/ランサーフィオーレ
Mirage Dingo
ミラージュディンゴ
Colt 800 / Colt 1000
コルト800/コルト1000
Carisma
カリスマ
Tredia / Cordia
トレディア/コルディア
Galant / Eterna / Aspire / Legnum
ギャラン/エテルナ/アスパイア/レグナム
Emeraude
エメロード
Diamante
ディアマンテ
Debonair
デボネア
Proudia / Dignity
プラウディア/ディグニティ
Pajero io
パジェロイオ
Airtrek
エアトレック
Challenger
チャレンジャー
Triton
トライトン
Eclipce
エクリプス
Lancer Celeste
ランサーセレステ
Galant Coupe FTO
ギャランクーペFTO
Galant GTO
ギャランGTO
FTO
FTO
GTO
GTO
Starion
スタリオン
解説
WRCなどのモータースポーツでも大活躍したランサーの後継モデルとして、2007年登場したギャランフォルティス。初代ランサーはデビュー以降モデルチェンジを重ね、2000年8月に発売された5代目(ランサーセディア)を経て、次世代モデルも「ランサー」とネーミングされると思われたが、日本市場ではひとクラス上のミドルクラスセダンであったギャランに「フォルティス」というサブネームを与えた「ギャランフォルティス」という名称で発売された。これは、6代目に当たるこのモデルの車格がかつてのギャラン級に昇格したこと、また5代目ランサーの販売が継続されたことなどが理由として挙げられる。なお、海外市場では「ランサー」の名で発売される。
「グローバル基準のスポーティセダン」をコンセプトに開発されたギャランフォルティスのエクステリアは、2007年1月のデトロイトショーで発表されたランサーのデザインをほぼ踏襲。地味な印象が拭えなかった6代目ランサーから一変し、非常にスポーティなスタイルへと変貌した。フロントは逆スラント形状のノーズにシャープなヘッドライト、リヤはアルファロメオを思わせるスタイリッシュなデザインを採用する。ボディサイズは、全長4570mm、全幅1760mm、全高1490mmとひと回り拡大され、ついに3ナンバーとなった。
インテリアは、アーチ状に伸びたシンプルな形状のインパネを採用。質感が高められると同時に使い勝手も考慮された機能的なデザインがなされている。カラーバリエーションはブラックモノトーン、ブラック/ベージュの2種類を設定。キャビンスペースは、ホイールベースの延長(ランサー比+35mm)と3ナンバー化の恩恵によってさらにゆとりが生まれた。装備面では、アダプティブフロントライティングシステム(AFS)、リヤビューカメラなどが一部グレードに標準装備されるほか、雨滴感応オートワイパー、明るさに感知してライトのオンオフを行うオートライトコントロールなどがオプション設定される。安全面でもデュアルステージ方式の前席エアバッグ、ニーエアバッグを標準装備、サイド&カーテンエアバッグ、姿勢制御装置(ASC)をオプション設定(2WD)するなどぬかりはない。
デビュー当初に設定されたエンジンは、新開発の2.0L 直列4気筒DOHC(4B11 MIVEC)の1機種のみ。最高出力154ps、最大トルク198Nmを発生する。これに組み合わされるのは、5速MTとCVT。とくにスポーティモデル「スポーツ」では、ステアリング裏に6段変速が可能なパドルシフトが配され、文字どおりスポーティなドライビングが楽しめる。サスペンション形式は先代同様フロントがマクファーソンストラット、リヤがマルチリンクを採用。駆動方式は2WDのほか、3つの走行モード(2WD/4WDオート/4WDロック)の切り替えができる電子制御4WDシステムを搭載したモデルも設定。タイヤは16インチと18インチが装着される。
2008年7月には、2.0Lターボを搭載するスポーツモデル「ラリーアート」を追加。さらに同年12月には、5ドアハッチバックの「スポーツバック」が登場した。このスポーツバックは、保守的なイメージのセダンとは異なり、その名のとおりスポーティなイメージを前面に押し出したモデル。セダンでは「ラリーアート」専用だった大開口のフロントデザインを全グレードに採用し、クーペを思わせる流麗なボディラインと相まって走りを予感させるデザインに仕立てられている。その一方で、ラゲッジルームにあるレバーを引くだけでリヤシートが倒れ、フラットな荷室を作り出せる「ワンタッチフォールディングシート」の採用や、ラゲッジルームの床面の高さを2段階調節が可能となっているなど、ハッチバックならではの高い実用性を持つのがポイント。搭載されるエンジンは、2.0L 直列4気筒と「ラリーアート」用の2.0L 直列4気筒ターボの2機種と、セダンと同じ構成となっている。
2009年12月にはマイナーチェンジを実施。この改良でのトピックは、エンジンが2.0L(4B11)が1.8L(4B10)に置き換わったこと。出力およびトルクは当然下がったが、10・15モード燃費は従来の13.6km/Lから15.2km/Lに向上(セダン2WD)。これにより2WD車は平成22年度燃費基準+15%を達成し、エコカー減税に対応した。
一方エクステリアの変更はわずかで、セダン「スーパーエクシード」のドアハンドルがメッキ仕様になったことに留まる。インテリアは、「スポーツ」「スーパーエクシード」に低燃費ドライブをサポートするエコランプが設定されたほか、新デザインのハイコントラストメーター&マルチインフォメーションディスプレイを採用。そのほか、本革シートとサイド&カーテンエアバッグをセットにした「レザーパッケージ」をメーカーオプション設定。フロントウインドシールドの遮音ガラス、ウェルカムライトなども採用され、装備はより充実したものになった。
主要諸元 " 2007y GALAN FORTIS SPORT (2WD) "
寸法・重量 | エンジン・トランスミッション | ||
車格 | Cセグメント | 型式 | 4B11 MIVEC |
乗車定員 | 5名 | 種類 | 2.0L 直4 DOHC 16V |
全長×全幅×全高 | 4570×1760×1490 mm | 気筒内径×行程 | 86.0×86.0 mm |
ホイールベース | 2635 mm | 総排気量 | 1998 cc |
トレッド前/後 | 1530/1530 mm | 圧縮比 | 10.0 |
最低地上高 | 150 mm | 最高出力 | 113kW[154ps]/6000rpm |
重量 | 1370 kg | 最大トルク | 198Nm[20.2kgm]/4250rpm |
ステアリング形式 | ラック&ピニオン式 パワーステアリング | 燃料供給装置 | 電子制御燃料噴射式 (ECI-MULTI) |
サスペンション前 | マクファーソンストラット コイルスプリング | 燃料タンク容量 | 59 L 無鉛レギュラーガソリン |
サスペンション後 | マルチリンク コイルスプリング | トランスミッション | 5MT/CVT |
ブレーキ前 | ベンチレーティドディスク (16インチ) | 駆動方式 | FF |
ブレーキ後 | ディスク (16インチ) | その他 | |
タイヤ前 | 215/45R18 | 生産拠点 | - |
タイヤ後 | 215/45R18 | 価格帯(登場時) | 178.5万円〜243.6万円 |
走行安定装置 | ABS/ASC(O) |
関連リンク