かつては航空機メーカーだったスバルは、戦後になって自動車の生産をスタート。1958年に登場した軽自動車「スバル360」の登場で、国民に馴染みあるメーカーになった。1966年には小型セダン「1000」を発売。これは縦置き水平対向エンジンを搭載するのが特徴で、以降レオーネ、レガシィ、インプレッサなどにもこのレイアウトが採用される。またスバルと言えばWRCでも大きな実績を残したメーカー。なかでもインプレッサ WRX STIシリーズは、当初WRC参戦のためのホモロゲ取得モデルとして開発された高性能マシンだったが、WRCから撤退しても生産が続けられたことから、競技車両のベースモデルという枠を超え、乗用車ベースのスポーツカーとして成長してきた。この点は、三菱 ランサーエボリューションとよく似た構図と言っていい。なお、WRX STIは後にインプレッサから独立した車名となり、現在も生産が続けられている。一方トヨタと共同開発によって登場したBRZは、スバル初のスポーツクーペ。80年代から90年代にかけてアルシオーネなどのスペシャルティカーは存在したが、純粋なスポーツカーという意味では、これが初のモデルである。
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