横浜市に本社を置く日産自動車の設立は1933年と、古くから存在する自動車メーカーである。しかし本格的な量産に乗り出したのは戦後からだ。1966年にはプリンス自動車を吸収合併し、スカイラインやセドリックといった上級モデルから、マーチなどの小型車まで幅広いラインアップを展開する一大メーカーへと成長を遂げた。またモータースポーツでも数々の伝説を残しており、1964年の日本グランプリでは強敵ポルシェ904に迫る戦績を残したことはあまりにも有名。その後もモータースポーツで勝つために生まれたスカイラインGT-Rは、一時的にその名は途絶えたものの、日産を代表する高性能スポーツとして同社の歴史に燦然と輝いている。2007年には「GT-R」という名称が独立し、世界屈指の実力を誇るプレミアムスポーツへと生まれ変わった。GT-Rは日産だけに留まらず、日本を代表するスポーツカーとして今なお人気の高い1台。それ以外にも、北米市場をターゲットとしたミドルスポーツのフェアレディZ、後輪駆動のスペシャルティカーであるシルビアなど数々の名車を生み出し、多くのスポーツカーファンを沸かせた。また最近では市販車をベースとした「NISMO」も用意するなど、走りを楽しめるクルマは存続している。
