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 New York International Automobile Show

ニューヨークショー

開催期間:2007年4月4日〜4月15日

◆シボレー トラックス コンセプト(コンセプトカー)

 シボレーはニューヨークショーで3台のコンパクトカーのデザインコンセプトを発表した。そのなかの1台がこのトラックス。エクステリアは丸目のヘッドライトが特徴で、バンパーとフェンダーにはボリューム感のあるワンピースタイプを採用するほか、リヤにはスペアタイヤを装着するなど、ほかの2モデルと比べるとややSUVライクに仕立てられている。駆動方式は4WD。エンジンは1.0Lのガソリンを搭載。オフィシャルサイトでは、ビート、グルーヴともに人気投票を受け付け、その結果は市販化される際の参考にされる。

◆シボレー グルーヴ コンセプト(コンセプトカー)

 シボレーが発表した3台のコンパクトカーのなかで一番落ち着きのあるスタイルをもつのがグルーヴ。ボディタイプは3ドアハッチバックで、フロントマスクにはシボレー「マリブ」を彷彿とさせるデザインを採用する。また、LEDのフロントフォグランプを採用するのも特徴のひとつ。搭載されるエンジンの排気量は1.0Lだが、ほかの2モデルと異なり、こちらはディーゼルとなる。駆動方式はFF。トラックスやビート同様、オフィシャルサイト上で人気投票を受け付けている。

◆シボレー ビート コンセプト(コンセプトカー)

 シボレーが発表した3台のコンパクトカーのなかで最もスポーティなデザインをもつのがこのビートである。ボディタイプは3ドア・ハッチバック。エクステリアでは釣りあがったヘッドライトを採用するなど、そのデザインは非常にスピード感溢れるものに仕上げられている。リヤのランプにはLEDを採用。搭載されるエンジンは1.2Lで、これにターボチャージャーが組み合わされる。そのほか、ナビゲーションシステムや高級オーディオをはじめとした豪華な装備も充実。トラックスやグルーヴ同様、オフィシャルサイトで人気投票を受け付けている。

◆キャデラック STS MY08(市販化)

 セビルの後継として2005年型でデビューしたキャデラックSTSは、2008年型でフェイスリフトが実施された。今回のマイナーチェンジにおける最大のトピックは、フロントセクションが、デトロイトショーでワールドプレミアされた2代目CTSと同様のイメージをもつデザインに改められ、より押し出し感のあるスタイルへと変貌した点。またエンジンバリエーションに、新型CTSと同型の直噴式3.6L V型6気筒を新たに設定した。このV6ユニットの最高出力は298hp。メカニズム面では、車線逸脱時に警告を発する安全装備を新たに採用する。発売は2007年夏。

◆フォード シェルビーGT500KR MY08(市販化)

 シェルビーGTの最上級モデルとして1570台が製造された1968年型シェルビーGT500KRが、40年という時を経て現代に復活した。2008年型として発売される新型は、すでに市販されているシェルビーコブラGT500と同じく5.4L V8スーパーチャージャーを搭載するが、最高出力は450hpから540hpにまで高められている。トランスミッションはトレメック社製6速MT。さらにボンネットにはカーボンコンポジット素材を用いて軽量化を図るほか、ブレンボ社製ブレーキや専用サスなどの採用により、走行性能を大幅に高めている。2008年春、1000台限定で発売される。

◆フォード フレックス MY09(市販化)

 フォードの新型7人乗りクロスオーバーモデル、フレックスがデビュー。フォードは、エッヂやトーラスXなどクロスオーバーモデルの開発に力を入れているが、7人乗りのフレックスはフリースタイルの実質的な後継に位置づけられる。エクステリアでは、3本の横長バーを採用しフォードファミリーであることを強くアピ−ル。インテリアでは、2列目シートの冷蔵庫や7色の室内灯を採用するなど、豪華な装備が充実している。搭載エンジンは3.5L V型6気筒。これに6速ATが組み合わされ、四輪を駆動するAWDが標準となる。北米での発売は2008年夏(2009年型)。

◆ジープ リバティ MY08(市販化)

 ジープ「リバティ」がフルモデルチェンジを受け、2008年型として発売される。ちなみにリバティは、日本ではチェロキーの名で発売される本格派SUV。新型リバティはダッヂ「ナイトロ」と同じコンポーネンツを採用し、とくにサスペンションや4WDシステムなどのメカニズムが一新されたのが大きなトピック。エクステリアは、先代の丸みのある形状から、コマンダーにも似た、より力強いジープらしいデザインが採用された。搭載されるエンジンは、3.7L V型6気筒SOHCで、最高出力は210hpを発生する。組み合わされるトランスミッションは6速MTもしくは4速ATとなる。

◆メルセデスベンツ CLK63AMG ブラックシリーズ(市販化)

 CLKクラスのハイパフォーマンス仕様「AMG」に新たなスペシャルモデルが設定された。「ブラックシリーズ」と名付けられたこのモデルのベースとなるのは、F1のオフィシャルカー。その心臓部に納められるのは、AMGが手がけた6.2L V型8気筒。しかし標準のCLK63AMGと大きく異なり、最高出力は507psにまで高められている。その性能は、0-100km/h加速が4.3秒、最高速度が300km/h(リミッター作動)と、第一級の性能を誇る。これにあわせてサスペンション、ブレーキも大幅強化。タイヤは前後とも19インチサイズのピレリ Pゼロ コルサスポーツが装着される。

◆メルセデスベンツ CL65AMG(市販化)

 ラグジャリークーペのCLクラスには、すでに6.3L V型8気筒の自然吸気エンジンを搭載するCL63AMGが設定されている。しかし、新たなAMGモデルとしてCL65AMGも追加された。エンジンは、SやSLクラスのAMGモデルでお馴染みの6.0L V型12気筒ツインターボを搭載。最高出力は612ps、最大トルクは1000Nmを発生する。0-100km/h加速はわずか4.4秒。当然AMGのスポーツサスペンションなど、足回りも強化されている。また、同時にAMG誕生40周年を記念して、特殊な塗装を採用する世界わずか40台限定の「40th Annyversary」も設定された。

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