◆プジョー

Aセグメント

107

Bセグメント

1007

106

104

207

206/309

205

204

203

Bipper Tepee

Partner Tepee

Partner Combi

Cセグメント

308

307

306

305

304

Dセグメント

407

406

405

404

403

505

504

Eセグメント

607

606

604

ミニバン/MPV

3008

5008

SUV

4007

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207   [MY06-/2006y-]

207

207前 207後
207内装 207内装

解説

 1929年、プジョーは数字3桁のネーミングを初めて与えた201を世に送り出したが、その伝統を継承する「2」シリーズ7世代目の新型コンパクトカーが207である。2006年1月にワールドプレミアされ、同年3月のジュネーブショーで一般公開された207は、590万台以上生産され欧州はもちろん日本でも大ヒットを博した206の後継モデルに位置づけられる。

 エクステリアは、ツリ目形状のヘッドライトや、兄貴分307(後期型)によく似た大型エアインテークの採用など、ひと目でプジョーとわかる躍動感あふれるデザインとされた。ボディサイズは、全長4030mm、全幅1720mm、全高1472mmと先代206と較べるとひと回り以上拡大され、Bセグメントのなかでも最大級の大きさとなった。そしてホイールベースは2540mmにまで延長された。ボディタイプは、デビュー当初3ドア/5ドアハッチバックのみのラインナップであったが、2007年3月のジュネーブショーではクーペ・カブリオレの207 CC、同年6月には5ドアワゴンの207 SWが新設され、206時代と同じくバリエーションを拡大している。インテリアは、ボディの大型化にともない居住空間が改善されたほか、その質感も大きく高められている。そして今回からパノラミックガラスルーフが採用されたのも新しい。そのほか、左右独立式オートエアコン、後方の障害物を検知するバックソナー、6エアバッグ(フロント/サイド/カーテン)を採用するなど、装備面も充実された。

 プラットフォームには、プジョー「1007」やシトロエン「C3」などでお馴染みの「プラットフォーム1」を採用。ただし、サスペンションはそれらと異なり、フロントが全面的に設計を改めたマクファーソンストラット/コイル、リヤが可変式クロスメンバーを用いたトーションビーム/コイルとされた。ショックアブソーバーは、同社の伝統に則り、すべて自社製。パワーステアリングは、今回から電動式となり、実用燃費の向上に貢献する。装着されるタイヤは185/65R15、195/55R16、205/45R17の3サイズ。姿勢制御装置(ESP)は全車に標準またはオプション装着される。また高い剛性を誇るボディは、ユーロNCAPでカテゴリー中、星12個の最高評価を獲得するなど、衝突安全性がきわめて高いのもポイントといえる。

 エンジンはすべて直列4気筒が搭載され、デビュー当初は、ガソリンが1.4L 8V(75ps)、1.4L 16V(90ps)、1.6L 16V(110ps)、ディーゼルが1.4L HDi(70ps)、1.6L HDi(110ps)の合計5機種をラインナップ。トランスミッションは、全車に5速MTが設定されるほか、ガソリンの1.4L車には2ペダル式MTも組み合わされる。また、2006年9月にはこれらに加え、新世代ターボ1.6L THP 16V(150ps)、2007年2月には既存の1.6L 16V(110ps)に変わる1.6L 16V VTi(120ps)を設定。どちらもBMWとPSAグループが共同開発したもので、とくにトップレンジに位置づけられる1.6L THP 16Vは、直噴式ツインスクロールターボを採用し、最高出力150ps、最大トルク240Nmと2.0L車レベルの性能を発揮する。トランスミッションは両車とも5速MTのほか、自然吸気モデルには4速ATも設定される。なお、これらのうち新世代1.6Lエンジンを搭載する2機種が、2007年3月から日本へ導入された。

 デビュー当初における本国でのトリムバリエーションは、ベーシックな「Urban」、その上の「Trendy」、装備が充実する「Premium」と「Premium Pack」、スポーツ系の「Sport」、「Sport Pack」、「GT」と非常に豊富。これらのうち、スポーツ系の3タイプにはノーズが延長された「スポーツ」と呼ばれる専用フロントマスクが採用され、アグレッシブなスタイルとなっている。一方、スポーツ系以外のフロントマスクは「クラシック」と呼ばれる。さらに2007年3月には、最高出力を175psにまで高めた1.6Lターボを搭載するスポーツモデル「RC」も設定され、205時代から続くBセグメントスポーツの伝統を維持している。

主要諸元 " MY06  207 1.6VTi 16V " ※欧州仕様

寸法・重量エンジン・トランスミッション
車格Bセグメント型式EP6
乗車定員5名種類1.6L 直4 DOHC 16V
全長×全幅×全高4030×1720×1472 mm気筒内径×行程77.0×85.8 mm
ホイールベース2540 mm総排気量1598 cc
トレッド前/後1474/1469 mm圧縮比10.5
最低地上高--最高出力88kW[120ps]/6000rpm
重量5MT : 1200 kg
4AT : 1234 kg
最大トルク160Nm/4250rpm
ステアリング形式ラック&ピニオン式
パワーステアリング
燃料供給装置電子制御燃料噴射式
サスペンション前マクファーソンストラット
コイルスプリング
燃料タンク容量50 L
無鉛プレミアムガソリン
サスペンション後トーションビーム
コイルスプリング
トランスミッション5MT/4AT
ブレーキ前ベンチレーティドディスク駆動方式FF
ブレーキ後ディスクその他
タイヤ前195/55R16生産拠点--
タイヤ後195/55R16価格帯(国内導入時)239万円〜279万円
走行安定装置ABS / ESP