RS4(4th)
RS 7(2nd)
解説
2015年3月、アウディTTが3代目へと進化した。初代は個性的なデザインのカジュアル系スポーティカーだったが、世代を重ねるごとにドライバビリティを高めていき、3代目ではリアルスポーツカーとまではいかないものの、かなり骨太なダイナミクス性能を獲得している。そんなTTをベースとした高性能バージョン「TTRS」は、かつてクワトロ社と呼ばれたアウディスポーツ社(2016年に名称が変更された)が手がけたハイエンドモデル。先代TTに引き続き、今回で2代目となるRSモデルは、2016年4月の北京モーターショーでワールドプレミアされた。
エンジンは、先代と同じく2.5L 直5ターボを搭載。しかし、エンジン単体で26kgの軽量化が図られたほか、新世代ターボチャージャーを組み合わせることで、最高出力は60ps増の400psを発揮。さらに最大トルクは48.9kgに高められている。トランスミッションは7速Sトロニックが組み合わされ、駆動方式はもちろん4WD(クワトロ)。そのおかげで0-100km/h加速はわずか3.7秒という俊足を誇る。新型では油圧制御式の多板クラッチをプロペラシャフト後部に配置したことで、前後重量配分を最適化したこともトピック。これを、4つの走行モードを切り替えできる「アウディドライブセレクト」と協調制御することで、コーナリング性能が大きく向上している。外観もノーマルのTTとは一見して異なるのが特徴で、ハニカムメッシュのシングルフレーム、固定式リヤスポイラーを装備。先代以上にアグレッシブなスタイリングとなったことも見逃せない点だ。ちなみにボディはクーペ、ロードスターともに用意される。
アウディにはR8というプレミアムスポーツカーが存在するが、TTRSはミドルスポーツセグメントとして、比較的手が届きやすい1台だろう。このセグメントは、現在ポルシェやロータスなどスポーツカー専門メーカーの独壇場となっているが、高性能エンジン+4WDを備えたTTRSは、そんなライバルにも劣らぬパフォーマンスを秘めている。
主要諸元 " 2016y AUDI TTRS COUPE "参照:プレスキット
寸法・重量 | エンジン・トランスミッション | ||
車格 | ミドルスポーツ | 型式 | -- |
乗車定員 | 4名 | 種類 | 2.5L 直5 DOHC 20V ターボ |
全長×全幅×全高 | 4191×1832×1344 mm | 気筒内径×行程 | 82.5×92.8 mm |
ホイールベース | 2505 mm | 総排気量 | 2480 cc |
トレッド前/後 | 1564/1543 mm | 圧縮比 | 10.0 |
最低地上高 | -- mm | 最高出力 | 294kW[400ps]/5850-7000rpm |
重量 | 1440 kg | 最大トルク | 480Nm[48.9kgm]/1700-5850rpm |
サスペンション前 | マクファーソンストラット | 燃料タンク容量 | 55 L |
サスペンション後 | 4リンク | トランスミッション | 7AT(Sトロニック) |
ブレーキ前 | ベンチレーテッドディスク | 駆動方式 | 4WD |
ブレーキ後 | ベンチレーテッドディスク | 動力性能 | |
タイヤ前 | 245/35R19 | 最高速度 | 250 km/h 280 km/h *オプション |
タイヤ後 | 245/35R19 | 0-100km/h加速 | 3.7秒 |