アバルト 500 / 595
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解説
1980年に誕生して以来、20年以上にも及ぶ長いあいだ、世界中の人々に愛され続けてきたパンダ。2003年フランクフルトショーでは2代目のパンダが発表され、その翌年に欧州カー・オブ・ザ・イヤーを獲得するなど、再びフィアットのベーシックカーとして根強い人気を獲得した。デビュー後は標準のパンダに加え、4WDシステムを搭載したパンダ4×4、これをベースとして個性的な外観に仕立てたパンダ クロスなど、バリエーションを徐々に拡大していった。そして2006年9月のフランクフルトショーで、シリーズの07年モデルと同時に発表されたのがパンダ初のスポーツモデル「100HP」である。
先代モデルではスポーツグレードは存在していなかったものの、草レースなどのベース車に用いられるなど、キビキビと元気よく走るスポーティな一面も持ち合わせていたパンダだったが、2代目パンダではついに本格的なスポーツモデルが設定されることになったのだった。この「100HP」に搭載されるエンジンは、1.4L 直列4気筒DOHC。最高出力は100ps、最大トルクは13.3kgmを発生する。「100HP」のネーミングは、この最高出力の値に由来するのだ。組み合わされるトランスミッションは、スポーツ走行を存分に愉しめる6速MTのみとなる。また、ステアリングとエンジンを制御し、シーンに応じて走行モードの選択ができる「スポーツスイッチ」の採用も新機軸となった。
エクステリアも、標準のパンダと大きく異なる。大型フロントグリルを備えた専用フロントバンパー&リヤバンパー、フェンダーアーチ一体型サイドスカート、リヤルーフスポイラーを装着するなど、親しみやすいデザインから一転、迫力のあるスタイルとされている。インテリアはブラック/グレーのツートーンカラーで仕立てられるほか、専用デザインのスポーツシート(ファブリック)、スポーツレザーステアリング、キックプレートを採用するなど、スポーツモデルに相応しい雰囲気を演出する。
足まわりは、専用サスペンションを奢ることでスポーティなハンドリングを実現。これに加え、標準モデルではドラム式となるリヤブレーキがディスク式へと変更されたほか、赤く塗られたブレーキキャリパー、クロームシャドー仕上げの15インチアルミホイールを採用することで、足元のデザインをグッと引き締めている。またABSはもちろんのこと、トラクションコントロールのASR、ヒルホールドシステム付きESPを採用し、走行安定性もしっかりと確保される。
なお、欧州ではカタログモデルの扱いとなるが、日本では特別限定車として、2007年10月にわずか130台のみ導入された。
主要諸元 " MY07 PANDA 100HP "
寸法・重量 | エンジン・トランスミッション | ||
車格 | Aセグメント | 型式 | 169A3 |
乗車定員 | 4名 | 種類 | 1.4L 直4 DOHC 16V |
全長×全幅×全高 | 3578×1606×1522 mm | 気筒内径×行程 | 72.0×84.0 mm |
ホイールベース | 2299 mm | 総排気量 | 1368 cc |
トレッド前/後 | 1378/1368 mm | 圧縮比 | 11.0 |
最低地上高 | -- mm | 最高出力 | 74kW[100ps]/6000rpm |
重量 | 975 kg | 最大トルク | 131Nm[13.3kgm]/4250rpm |
ステアリング形式 | ラック&ピニオン式 パワーステアリング | 燃料供給装置 | 電子制御燃料噴射式 |
サスペンション前 | マクファーソンストラット コイルスプリング | 燃料タンク容量 | 35 L 無鉛プレミアムガソリン |
サスペンション後 | トーションビーム コイルスプリング | トランスミッション | 6MT |
ブレーキ前 | ベンチレーティドディスク | 駆動方式 | FF |
ブレーキ後 | ディスク | 動力性能 | |
タイヤ前 | 195/45R15 | 最高速度 | 185km/h |
タイヤ後 | 195/45R15 | 0-100km/h加速 | 9.5秒 |
走行安定装置 | ABS / ASR(O) / ESP(O) |
関連リンク