◆フィアット

Aセグメント

500  [MY08-]
500 (4th)

500  [MY57-77]
500 (2nd)

Panda  [MY04]
パンダ (2nd)

126  [MY72-85]
126 

Bセグメント

Punto  [MY06-]
プント (3rd)

Uno  [MY83-95]
ウーノ 

Duna  [MY87-94]
ドゥーナ 

127[MY71-87]
127 

850  [MY64-72]
850 

Sedici  [MY06-]
セディチ 

Doblo  [-MY09]
ドブロ (1st)

Cセグメント

Bravo  [MY07-]
ブラーボ (2nd)

Stilo  [MY01-06]
スティーロ 

Tipo  [MY88-95]
ティーポ 

Ritmo  [MY78-88]
リトモ 

Regata  [MY84-89]
レガータ 

128  [MY69-85]
128 

131  [MY75-83]
131 

124  [MY66-85]
124 

Dセグメント

Argenta  [MY81-85]
アルジェンタ 

132  [MY72-81]
132 

125  [MY67-72]
125 

Eセグメント

Croma  [MY05-]
クロマ (2nd)

Croma  [MY85-96]
クロマ (1st)

130  [MY69-77]
130 

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PANDA   [MY04-/2003y-]

パンダ(2nd)

パンダ前 パンダ後
パンダ横 パンダ内装

解説

 1980年、フィアットのボトムレンジを担うベーシックカーとして登場した初代パンダ。20年以上にも及ぶ長いあいだ、世界中の人に愛され続けてきた名車の1台として数えられている。そんなパンダの2代目が、2003年フランクフルトショーで正式発表となった。このニューパンダは、同年のジュネーブショーでは「ジンゴ(Gingo)」の名で公開されていたが、ルノー「トゥインゴ」との混同を避けるため、結局「パンダ」のネーミングを引き継ぐことになった。デビュー翌年の2004年には、すぐさま高い評価を獲得し、欧州カー・オブ・ザ・イヤーを受賞したのも大きなニュースである。

 そんな2代目のパンダは、先代と同じくシンプルで愛らしいスタイリングを持つのが特徴。ボディサイズは、全長3538mm、全幅1589mm、全高1578 mmと非常にコンパクトで、欧州Aセグメントに属する。スクエアなヘッドライト、垂直に切り立ったボディサイド&リヤエンドはひと目でパンダとわかるが、緩やかにカーブを描くルーフラインが斬新で、遊び心にあふれたデザインがなされている。

 インテリアは、コンパクトなボディサイズながらも、大人4〜5名がしっかりと座れるスペースを確保。インパネまわりのデザインもポップで若々しく仕上げられているほか、一部グレードには「スカイドーム」と呼ばれる電動サンルーフが採用され、快適性がより高められているのもトピック。安全面では、Aセグメントで初の6エアバッグを採用したのも新しい。荷室は、通常時で206L、リヤシート格納時で860Lもの容量が確保されている。

 デビュー当初に搭載されたエンジンは、ガソリンが1.1L(54ps)、1.2L(60ps)のファイア・ユニットが2機種、ディーゼルが1.3L(70ps)のマルチジェットが1機種の合計3機種で、いずれも直列4気筒となる。さらに、07年型から、ホットなスポーツモデル「100HP」のみに搭載される1.4L(100ps)、天然ガス仕様(ナチュラルパワー)の1.2Lも設定された。トランスミッションは、「100HP」以外は5速MTが標準で組み合わされるが、1.2Lにのみ、2ペダルMTのデュアロジックも設定。このデュアロジックは、シフトレバーの前後操作による手動変速モードのほか、オートマチックモードも用意される。

 2代目パンダの開発において大きな目標となったのが、上位クラス並みのハンドリングと快適性の実現だった。フロントがマクファーソンストラット、リヤがトーションビームと、形式は一般的なFF車と変わらないが、フロントスタビライザーをダンパーにリンクを介して結合したり、コイルスプリングを新設計するなどレイアウトを吟味することで、ハンドリングと快適性が大幅に高められた。ブレーキは、フロントがソリッドディスク、リヤがドラム式を採る。そのほか、ABSは当然のこと、ESPもオプションながら採用するなど、走行安定性が高められている。

 2004年パリサロンでは、ビスカスカップリング方式のセンターデフを用いた4WDシステムを搭載するパンダ4×4が発表された。これは、プロテクタータイプの専用バンパーやサイドプロテクターを装着し、最低地上高を160mmにまで高めたモデル。また、これをベースに、さらにワイルドなアピアランスに仕立てたパンダ クロスが2005年11月に登場した。そのほか、前述のスポーツモデル「100HP」、キッチンウェアブランドとして有名なアレッシィ社とのコラボレーションモデルなど、数多くのバリエーションが設定されている。

 日本には2004年7月に正規導入を開始。1.2Lのデュアロジック搭載車のほか、130台限定で1.4Lの「100HP」が用意された。

主要諸元 " MY04  PANDA 1.2 Dynamic " ※欧州仕様

寸法・重量エンジン・トランスミッション
車格Aセグメント型式188A4
乗車定員4-5名種類1.2L 直4 SOHC 8V
全長×全幅×全高3538×1589×1578 mm気筒内径×行程70.8×78.86 mm
ホイールベース2299 mm総排気量1242 cc
トレッド前/後1372/1363 mm圧縮比9.8
最低地上高--最高出力44kW[60ps]/5000rpm
重量860 kg最大トルク102Nm[10.4kgm]/2500rpm
ステアリング形式ラック&ピニオン式
パワーステアリング
燃料供給装置電子制御燃料噴射式
サスペンション前マクファーソンストラット
コイルスプリング
燃料タンク容量35 L
無鉛プレミアムガソリン
サスペンション後トーションビーム
コイルスプリング
トランスミッション5MT / 5SMT(Dualogic)
ブレーキ前ディスク
(240 mm)
駆動方式FF
ブレーキ後ドラム
(180 mm)
その他
タイヤ前155/80R13生産拠点--
タイヤ後155/80R13価格帯(国内導入時)157万395円〜169万995円
走行安定装置ABS / ASR(O) / ESP(O)

関連リンク