Uno [MY83-95]
ウーノ
Duna [MY87-94]
ドゥーナ
127[MY71-87]
127
850 [MY64-72]
850
Stilo [MY01-06]
スティーロ
Tipo [MY88-95]
ティーポ
Ritmo [MY78-88]
リトモ
Regata [MY84-89]
レガータ
128 [MY69-85]
128
131 [MY75-83]
131
124 [MY66-85]
124
Argenta [MY81-85]
アルジェンタ
132 [MY72-81]
132
125 [MY67-72]
125
解説
1980年、フィアットのボトムレンジを担うベーシックカーとして登場した初代パンダ。20年以上にも及ぶ長いあいだ、世界中の人に愛され続けてきた名車の1台として数えられている。そんなパンダの2代目が、2003年フランクフルトショーで正式発表となった。このニューパンダは、同年のジュネーブショーでは「ジンゴ(Gingo)」の名で公開されていたが、ルノー「トゥインゴ」との混同を避けるため、結局「パンダ」のネーミングを引き継ぐことになった。デビュー翌年の2004年には、すぐさま高い評価を獲得し、欧州カー・オブ・ザ・イヤーを受賞したのも大きなニュースである。
そんな2代目のパンダは、先代と同じくシンプルで愛らしいスタイリングを持つのが特徴。ボディサイズは、全長3538mm、全幅1589mm、全高1578 mmと非常にコンパクトで、欧州Aセグメントに属する。スクエアなヘッドライト、垂直に切り立ったボディサイド&リヤエンドはひと目でパンダとわかるが、緩やかにカーブを描くルーフラインが斬新で、遊び心にあふれたデザインがなされている。
インテリアは、コンパクトなボディサイズながらも、大人4〜5名がしっかりと座れるスペースを確保。インパネまわりのデザインもポップで若々しく仕上げられているほか、一部グレードには「スカイドーム」と呼ばれる電動サンルーフが採用され、快適性がより高められているのもトピック。安全面では、Aセグメントで初の6エアバッグを採用したのも新しい。荷室は、通常時で206L、リヤシート格納時で860Lもの容量が確保されている。
デビュー当初に搭載されたエンジンは、ガソリンが1.1L(54ps)、1.2L(60ps)のファイア・ユニットが2機種、ディーゼルが1.3L(70ps)のマルチジェットが1機種の合計3機種で、いずれも直列4気筒となる。さらに、07年型から、ホットなスポーツモデル「100HP」のみに搭載される1.4L(100ps)、天然ガス仕様(ナチュラルパワー)の1.2Lも設定された。トランスミッションは、「100HP」以外は5速MTが標準で組み合わされるが、1.2Lにのみ、2ペダルMTのデュアロジックも設定。このデュアロジックは、シフトレバーの前後操作による手動変速モードのほか、オートマチックモードも用意される。
2代目パンダの開発において大きな目標となったのが、上位クラス並みのハンドリングと快適性の実現だった。フロントがマクファーソンストラット、リヤがトーションビームと、形式は一般的なFF車と変わらないが、フロントスタビライザーをダンパーにリンクを介して結合したり、コイルスプリングを新設計するなどレイアウトを吟味することで、ハンドリングと快適性が大幅に高められた。ブレーキは、フロントがソリッドディスク、リヤがドラム式を採る。そのほか、ABSは当然のこと、ESPもオプションながら採用するなど、走行安定性が高められている。
2004年パリサロンでは、ビスカスカップリング方式のセンターデフを用いた4WDシステムを搭載するパンダ4×4が発表された。これは、プロテクタータイプの専用バンパーやサイドプロテクターを装着し、最低地上高を160mmにまで高めたモデル。また、これをベースに、さらにワイルドなアピアランスに仕立てたパンダ クロスが2005年11月に登場した。そのほか、前述のスポーツモデル「100HP」、キッチンウェアブランドとして有名なアレッシィ社とのコラボレーションモデルなど、数多くのバリエーションが設定されている。
日本には2004年7月に正規導入を開始。1.2Lのデュアロジック搭載車のほか、130台限定で1.4Lの「100HP」が用意された。
主要諸元 " MY04 PANDA 1.2 Dynamic " ※欧州仕様
寸法・重量 | エンジン・トランスミッション | ||
車格 | Aセグメント | 型式 | 188A4 |
乗車定員 | 4-5名 | 種類 | 1.2L 直4 SOHC 8V |
全長×全幅×全高 | 3538×1589×1578 mm | 気筒内径×行程 | 70.8×78.86 mm |
ホイールベース | 2299 mm | 総排気量 | 1242 cc |
トレッド前/後 | 1372/1363 mm | 圧縮比 | 9.8 |
最低地上高 | -- | 最高出力 | 44kW[60ps]/5000rpm |
重量 | 860 kg | 最大トルク | 102Nm[10.4kgm]/2500rpm |
ステアリング形式 | ラック&ピニオン式 パワーステアリング | 燃料供給装置 | 電子制御燃料噴射式 |
サスペンション前 | マクファーソンストラット コイルスプリング | 燃料タンク容量 | 35 L 無鉛プレミアムガソリン |
サスペンション後 | トーションビーム コイルスプリング | トランスミッション | 5MT / 5SMT(Dualogic) |
ブレーキ前 | ディスク (240 mm) | 駆動方式 | FF |
ブレーキ後 | ドラム (180 mm) | その他 | |
タイヤ前 | 155/80R13 | 生産拠点 | -- |
タイヤ後 | 155/80R13 | 価格帯(国内導入時) | 157万395円〜169万995円 |
走行安定装置 | ABS / ASR(O) / ESP(O) |
関連リンク