メガーヌ R.S.(3rd)
メガーヌ R.S.(2nd)
メガーヌ R.S.(1st)
解説
メガーヌのスポーツモデル「ルノー・スポール(R.S.)」。その2代目が2009年3月のジュネーブショーで発表された。先代は3ドアと5ドアが選べたが、新型のボディタイプは3ドアのみ。ハッチバックというよりクーペに近い造形で、スポーツマインドを感じさせるデザインが新型の大きな特徴である。生産拠点は、先代同様アルピーヌの工場であるディエップ。つまり、走りのDNAをたっぷりと注がれたクルマということになる。インテリアはダークカーボン色でまとめられ、専用デザインのメーター類、レカロ社製シートなどリアルスポーツらしい装備が与えられている。
モデル構成は、ストリート走行向けの「スポールシャシー」とサーキット走行も視野に入れたセッティングの「カップシャシー」を用意。後者には剛性が高められたアンチロールバーのほか、ダンパーはフロントが35%、リヤが38%もハードになる。さらにLSDを標準装備することで、コーナーリング性能も追求した仕様となる。エンジンは、先代は途中でディーゼルも追加されたが、2代目はガソリンに一本化。先代と同じく2.0L 直4ターボを搭載するが、各部パーツをリニューアルすることで最高出力は250psに高められた。トランスミッションは6速MTのみ。
2011年には、走りの性能をさらに引き上げた「トロフィー」が登場。標準は18インチのタイヤが装着されるが、こちらには19インチが与えられ、最高出力を265psに向上。2011年7月には、ニュルの北コースにおいてFF車最速の8分7秒97という記録を樹立した。2012年には標準の「R.S.」も最高出力が265psに引き上げられ、さらに2013年にはマイナーチェンジでデザインを一新。2014年には275psとなった改良型「トロフィー」と、限定車「トロフィーR」も登場するなど、年々進化を続けた。ちなみに後者のモデルは、ニュルの北コースで7分54秒36のタイムを叩き出している。ライバルはホンダ シビック タイプR。両者の熾烈なタイム争いは、次世代型になっても続いた。
主要諸元 " 2009y RENAULT MEGANE RENAULT SPORT *Cup Chassis "参照:プレスキット
寸法・重量 | エンジン・トランスミッション | ||
車格 | Cセグメントスポーツ | 型式 | F4R 874 |
乗車定員 | 5名 | 種類 | 2.0L 直4 DOHC 16Vターボ |
全長×全幅×全高 | 4299×1848×1435 mm | 気筒内径×行程 | 82.7×93.0 mm |
ホイールベース | 2639 mm | 総排気量 | 1998 cc |
トレッド前/後 | 1594/1548 mm | 圧縮比 | 8.5 |
最低地上高 | -- mm | 最高出力 | 184kW[250ps]/5500rpm |
重量 | 1387 kg | 最大トルク | 340Nm[34.7kgm]/3000rpm |
サスペンション前 | マクファーソンストラット | 燃料タンク容量 | 60 L |
サスペンション後 | トーションビーム | トランスミッション | 6MT |
ブレーキ前 | ベンチレーティドディスク | 駆動方式 | FF |
ブレーキ後 | ディスク | 動力性能 | |
タイヤ前 | 235/40R18 95Y | 最高速度 | 250 km/h |
タイヤ後 | 235/40R18 95Y | 0-100km/h加速 | 6.1秒 |