North American International Auto Show 2008開催期間：2008年1月13日〜1月27日
 | 2005年に6代目となったDセグメント・セダンのパサートに、4ドアクーペのCCが設定された。メルセデスベンツ「CLSクラス」が草分け的存在となった4ドアクーペというジャンルに、フォルクスワーゲンも参入。パノラマガラスルーフを採用し、室内の開放感を高めているのがトピック。エンジンは、1.8TSI、2.0TSI、3.6FSIの直噴ガソリン3機種、2.0TDIのディーゼル1機種が搭載される。メカニズムでは、車線の逸脱を防ぐ「レーンアシスト」や電制シャシーコントロール「DDC」を採用するのが新しい。ドイツ・エムデン工場で生産され、2008年春から発売開始される。 |
 | アウディのスポーツカーであるTTに、高性能バージョン「S」が設定される。TTSに搭載される直列4気筒ターボエンジンは、徹底的にチューニングを施した結果、排気量はベースモデルと同じ2.0Lながらも最高出力を272psにまで向上。これにより、0−100km/h加速が5.2秒、最高速度が250km/h（リミッター作動）という動力性能を実現している。エクステリアは、前後バンパーのデザインが専用となるほか、LEDのデイタイムランニングライトを採用したヘッドランプなどが特徴。インテリアでは、レザー／アルカンターラのスポーツシートが標準採用される。 |
 | アウディのスーパースポーツであるR8の心臓部に、5.9L V型12気筒ディーゼルエンジンを搭載したモデルが発表された。ル・マン24時間に出場する同社のレーシングマシン「R10」に積まれる5.5Lと関係の深いこのエンジンは、最高出力500psを発生。0-100km加速が4.2秒、最高速度が300km/h以上と、とてつもない高性能を誇る。エクステリアも通常のR8と異なり、アルミ製フロント／サイドリップスポイラー、ワイドな前後フェンダー、大開口フロントグリル／リアエアアウトレットなどを採用し、差別化を図っている。市販化は未定だが実現性は高い。 |
 | 昨年登場したM3シリーズに、クーペ、セダンに続いてカブリオレが設定される。ルーフにはベース車と同じく電動油圧式のメタルトップを採用。搭載されるエンジンはクーペやセダンと同じく420psを発生する4.0L V型8気筒。また今回M3カブリオの導入に合わせて、新開発の7段変則の2ペダルMT「M・DCT」がM3シリーズ全車に設定された。フォルクスワーゲンのDSGと同じく2つのクラッチをもつこのシステムの採用により、1000分の2〜3秒というわずかな時間でギアチェンジが可能となった。 |
 | 前年フランクフルトショーでコンセプトモデルが公開されたX6の市販型が、デトロイトショーで発表された。BMWのSUVシリーズ第3弾となるX6は、X5をベースとしながらも、弧を描く流麗なルーフラインをもつクーペとSUVがクロスオーバーした新ジャンルのモデル。全長4877mm、全幅1983mm、全高1690mmと、全長、全幅はX5よりも大きいが、全高は低く抑えられている。搭載されるエンジンは、直噴式の新開発4.4L V型8気筒ツインターボを筆頭に、3.0L 直列6気筒ガソリンツインターボ、3.0L 直列6気筒ディーゼルターボ2機種が用意される。 |
 | メルセデスの2シーター・オープンスポーツカーであるSLKクラスが、初のマイナーチェンジを受けることになった。今回の改良の大きなトピックスは、エクステリアデザインの大幅改良。とくにフロントバンパーの形状がF1マシンのフロントウイングを思わせるデザインとなり、視覚的にもスポーティ感がぐっと増した。またインテリアでは「ガルウイング・レッド」のレザートリムを新設定。これと同時に搭載エンジンもリファインされ、燃費とパワーを向上させている。またハイパフォーマンスモデルのSL55AMGも大幅改良され、さらにアグレッシブなスタイルに変わった。 |
 | BMWがX3で先鞭をつけたプレミアム・コンパクトSUV市場に、いよいよメルセデスベンツも参入する。ビジョンGLKは、Cクラスで採用したアジリティ・コントロール・サスペンションと新世代フルタイム4WDシステム「4マチック」を搭載し、オフロードの走破性と同時にオンロードでのスポーティなハンドリングも実現している。搭載されるエンジンは、2.2L 直列4気筒ディーゼルターボの新世代ブルーテック。これは2015年施行予定の欧州排ガス規制「EU6」にいち早く適合するなど、動力性能だけでなく、高いエミッション性能をもち合わせている。発売は2008年秋。 |