開催期間:2009年1月11日〜1月25日
フォルクスワーゲンが提案する次世代2シーター・オープンスポーツがコンセプト ブルースポーツ。同社のスポーツカーにはFFのシロッコが存在するが、このコンセプトカーはミッドシップ方式を採用した、まったく異なるモデル。コモンレールインジェクションを採用した2.0Lのクリーンディーゼルエンジンがシートの後方に積まれ、これに6速DSGが組み合わされる。結果、0-100km/h加速は6.6秒、最高速度は226km/hという高性能ぶりを発揮する。また23.2km/Lという低燃費、113g/kmという低排出ガス性能を誇るのもポイント。そのほか、アイドリングストップ機能などの技術も採用されている。 |
CLSクラスやパサートCCに代表される4ドアクーペ市場にアウディも参入。このスポーツバック コンセプトが、既存のモデルと決定的に違うところは、リヤにハッチゲートを備えた5ドアクーペとなっている点。ライバルと比べて、実用面で大きく差をつけている。エクステリアは、弟分のA5と比べると、よりエレガントなデザイン。エンジンは、同社がハイパフォーマンス・ウルトラ・クリーンと評する3.0L V6ディーゼルターボ(225ps)。これに組み合わされるのは2ペダルMTの7速Sトロニックとなる。このエンジンは、全米50州の排ガス規制やユーロ6に適合する極めてクリーンな排ガス性能を持っている。 |
アウディが送り出すミッドシップスポーツのR8に、5.2L V型10気筒・直噴エンジンを搭載した上級モデルが設定された。このエンジンはガヤルド「LP560-4」と共通のユニットで、最高出力は525psを誇る。トランスミッションはV8モデルと同様6速Rトロニックが組み合わされ、0-100km/hは3.9秒、最高速度は316km/hという極めて高い動力性能を持つ。エクステリアはV8モデルと細部が異なり、ボディサイドパネル「サイドブレード」の専用カラーリング、オールLEDヘッドランプ、専用19インチホイールなどが採用されるほか、前後グリル&エアインテーク部の意匠やマフラー形状も異なっている。 |
ベーシックな3ドア、スポーツワゴン風のクラブマンに続き、新たにコンバーチブルをシリーズに加えた新世代MINI。ルーフは、流行のメタルトップ式ではなくスライディング・ルーフ機能付きの電動開閉式ソフトトップを採用。30km/hであれば走行中にルーフを開閉できる機能のほか、オープン状態で走行した時間を測定する機能(どちらもオプション装備)が盛り込まれるのはMINIらしい試み。リヤシートは分割可倒式となり、ラゲッジに旋回式リヤシェルフを採用するなど、実用性も格段に向上している。ラインアップは、1.6L(120ps)の「クーパー」と同ターボ(175ps)の「クーパーS」の2モデル。 |
BMWの2シータースポーツ、Z4がフルモデルチェンジした。2代目となる新型の最大の注目点は、ルーフが先代のソフトトップ式からリトラクタブル・ハードトップとなったこと。軽量アルミニウム製シェル構造を採用して重量増を抑え、開閉動作はわずか20秒足らずで完了する。ラゲッジルームは、180〜310Lと拡大されて実用性も高められている。エクステリアは、先代同様ロングノーズ・ショートデッキスタイル。装備面では、ロードスター初のiDriveシステムが採用されたのが新しい。エンジンは、2.5L(204ps)、3.0L(258ps)、3.0Lツインターボ(306ps)の3種類の直列6気筒が搭載される。 |
メルセデスの中核をなすEクラスの4代目(W212)が、プレス限定でアンベールされた。新型は、2008年パリサロンに出展されたコンセプト ファスシネーションのデザインを踏襲したスタイリングで、独立した4灯式ヘッドランプなど、それまでのイメージを引き継ぎつつ、よりエレガントなデザインに仕立てられている。「ブルーエフィシエンシー」と呼ばれる低燃費を意識した技術が投入され、1.8L直4の直噴ガソリンターボや新開発ディーゼルまで幅広いエンジン設定となる。今回は一般公開されず、一般向けの展示はなかった。正式発表は3月のジュネーブショーで行われる。 |
全長4.22mの5ドアハッチバックボディに、3種類の電気駆動のモジュールを組み合わせたコンセプトカー3モデル(E-CELL/E-CELL PLUS/F-CELL)が登場した。E-CELLは純粋な電気自動車で、リチウムイオンバッテリー(35kWh)と電気モーター(136ps)を搭載、航続距離はおよそ200kmで充電は家庭用電源で可能。E-CELL PLUSはプラグイン・ハイブリッドカーで、電気モーターとE-CELLの半分の蓄電容量となるバッテリー、さらに1.0Lターボエンジンを搭載し、航続距離を600kmに伸ばしている。F-CELLは燃料電池車で、電気モーターと燃料電池スタックを搭載し、400kmの航続距離を実現する。 |
1955年のミッレミリアで優勝した300SLRのドライバーの名前が冠された、SLR最後の限定車が発表された。販売台数はわずか75台のみ。SLRシリーズの限定モデルは過去たびたび登場していたが、今回はファイナルバージョンというだけあり、エクステリアはまったく異なるデザインを持つ。ウインドウをすべて廃し、純然たるスポーツカーのアピアランスが特徴。ボディは軽量・高剛性、そして高コストなフルカーボン製。エンジンは650psを発生するAMG製5.5L V型8気筒+スーパーチャージャー。0-100km/h加速はわずか3.5秒というモンスターである。これを最後に、SLRの生産は2009年5月に終了する。 |
2008年に発売されたXFが、10年モデルでエンジンラインアップを変更。2.7L V6ディーゼルに代わり3.0L V6ディーゼル(AJ-V6D GenIII)が、4.2L V8に代わり直噴式5.0L V8(AJ-V8 GenIII)が搭載された。これと同時に、待望の高性能モデル「R」もデビュー。エンジンは、5.0L V8にスーパーチャージャー2基を組み合わせ、6速ATを介して510psという高出力を発生する。エクステリアは、専用フロントバンパー、メッシュグリル、ボンネット上のエアスクープ、20インチ専用ホイールなどで標準のXFと差別化し、迫力あるアピアランスとされた。ライバルはBMW「M5」やアウディ「RS6」。 |
ジャガーのラグジュアリー・スポーツ、XKシリーズがマイナーチェンジを受けた。最大のトピックとなるのが、エンジンの大幅バージョンアップ。排気量が4.2Lから直噴式5.0Lに拡大され、自然吸気モデルでは385ps、スーパーチャージャー付きモデルのXKRでは510psにまでパワーアップ。同時にフェイスリフトも実施されており、フロントバンパー、アルミホイール、リヤコンビランプの形状などが変更され、従来よりも躍動感のあるデザインとなった。インテリアでは、XFで初めて導入されたダイヤル式シフトの「ジャガードライブセレクター」が、XKにも導入されたのが新しい。 |
2008年秋にマイナーチェンジを受けた新型クアトロポルテに、最強のスポーツ性能を誇る「GT S」が設定された。コンセプトは「リアルスポーツカーの性能を持ったサルーン」で、4.7L V8を搭載する高性能モデル「S」をベースにさらに排気系のチューニングを施し、最高出力は10psアップの440psを発生。ミッションも変速プログラムを変更され、スピーディなシフトチェンジが可能。あわせて足まわりも強化され、高性能スポーツカーに匹敵する性能を獲得している。エクステリアの差異は、ヘッドランプのハウジングがチタニウムメタリックに塗られている点、グリル色がダークとなっている点に留まる。 |
ボルボのミドルクラスセダンであるS60のコンセプトが発表された。先代はステーションワゴンのV70と共通のデザインが与えられていたが、次期型S60ではV70とはかけ離れた、4ドアクーペのようなスタイリングを持つ。なかでも際立った特徴はリヤ側のドア。ボタンを押せば、自動で後方にスライドしながら開くという、まったく新しい方式を採る。搭載エンジンは、180hpを発生する直噴式の1.6L 直4ターボ。低排気量に過給器というのは最近のトレンドで、ボルボはこの直噴ターボを「GTDi」と呼ぶ。そのほか「パワーシフト」と呼ばれるデュアルクラッチ式2ペダルMTなどの新技術が多数盛り込まれる。 |
ベントレーのラグジュアリースポーツであるコンチネンタルGTのオープンモデル、GTCが10年モデルでマイナーチェンジを受けると同時に、高性能モデル「GTCスピード」が追加された。全モデルを通して、フロントを中心とするエクステリアデザインが、クーペ版のGTと共通化。さらに「GTCスピード」では、ダークティント仕上げのフロントグリル、ツインライフルスポーツエキゾーストテールパイプ、リヤスポイラーなど、控えめな演出がなされている。エンジンは、610psを発生する6.0L W12。これにZF社製6速ATが組み合わされ、0-100km/hが4.8秒、最高速度が322km/hという高性能ぶりを発揮する。 |