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 North American International Auto Show 2009

デトロイトショー

開催期間:2009年1月11日〜1月25日

◆トヨタ FT-EV(コンセプトカー)

 デビューしたばかりのiQをベースとする、電気駆動のシティコミューターがFT-EVである。トヨタはハイブリッドカーだけではなく、電気自動車の開発にも力を入れており、これまでにもRAV4-EVやe-comで公道実験を行ってきた。今回発表されたFT-EVは、リチウムイオンバッテリーを搭載した完全なる電気自動車で、排出ガスはゼロ。ただし航続距離はおよそ80kmと短く、あくまで近距離小型コミューターとしての位置づけ。エクステリアのデザインもコンセプトカーの域を出ていない。同社は今後も次世代電気自動車の開発を進め、2012年頃までに北米市場に小型電気自動車を投入する。

◆トヨタ プリウス(フルモデルチェンジ)

 2008年12月末までの時点で世界で累計120万台が販売されたトヨタ渾身のエコカー、プリウス。3代目となる新型は、ハイブリッドシステム「THS II」を大幅リニューアル。エンジンの排気量を1.8Lに拡大し、これにリダクションギヤを組み合わせた。さらにモーターやインバーターなどのユニットを小型・軽量化するなど、システム全体の90%以上が新開発されている。また、LEDの採用範囲を拡大し、ムーンルーフにソーラーパネルを採用するなど、エネルギー効率が一層追求され、世界最高レベルの燃費を実現する。エクステリアは先代からのキープコンセプト。インテリアは居住空間をより拡大している。

◆レクサス HS250h(ニューモデル)

 レクサスに、ハイブリッド専用モデルのHS250hが導入される。全長×全幅×全高は、4695×1785×1505mmと、ISよりやや全長が長いセダンボディを持ち、これに2.4Lのアトキンソンサイクルエンジンのハイブリッドシステムが搭載される。このシステムは北米で販売されるカムリハイブリッドとほぼ共通。また、気熱で冷却水を温めることでエネルギーを回収し、暖機時間を短縮して燃費の向上を図る「排気熱再循環システム」の採用、植物を原料としたエコプラスチックの使用部位の拡大も注目すべきポイント。2009年夏には日本に導入されるが、国内のレクサスで初のFFモデルとなる点も見逃せない。

◆ホンダ インサイト(ニューモデル)

 2008年パリサロンで初公開されたコンセプトカーの市販モデルが正式発表された。1999年に登場した先代は2ドア2シータークーペだったが、新型は5ドアハッチバックボディを持つ。そのスタイリングもどこかトヨタ「プリウス」を思わせる。搭載エンジンは1.3Lで、これに小型・軽量化を追求した新設計のモーターとバッテリーを組み合わせた「IMA(インテグレーテッド・モーター・アシスト)」と呼ばれるハイブリッドシステムを採用。さらに、低燃費な運転を支援する「エコ・アシスト」の搭載も新しい試みとなる。低い価格設定と低燃費を実現してプリウスに対抗。日本発売は2009年2月。

◆スバル レガシィ コンセプト(コンセプトカー)

 ステーションワゴンのイメージが強く、国内ではライバル不在と言えるほど人気が高いレガシィだが、次期モデルのコンセプトカーとして最初に公開されたのはセダンとなった。スタイリングは、シンプルなボディラインが特徴的だった従来モデルと比べると、ホイールアーチが力強く強調されるなど、非常にマッシブな印象を与えるものになっている。搭載されるエンジンは3.6L 水平対向6気筒。低重心なエンジンに加え、スバル独自の4WDシステム「シンメトリカルAWD」を採用することで、安定感のある力強い走りを実現する。一方インテリアでは、高品位でゆとりのある室内空間を表現している。

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