◆シトロエン

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C2
C2

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C3

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LN/LNA

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2CV

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SM
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C5   [MY08-/2008y-]

C5(2nd)

C5前 C5後
C5横 C5内装

解説

 シトロエンのミディアムクラス(欧州Dセグメント)に位置するC5の2代目が、2008年1月のブリュッセルショーで発表された。初代C5はエグザンティアの後継モデルとして、2000年9月のパリサロンで公開。それからおよそ7年ぶりのフルモデルチェンジで登場した2代目は、2007年9月のフランクフルトショーで発表されたコンセプトカー、C5エアスケープの斬新なデザインイメージを踏襲し、新世代シトロエン・デザインの最初の市販車となった。シャシーは、プジョー 407やシトロエン C6と共通の「プラットフォーム3」。生産は、PSAグループのなかでも高級車を手がけるレンヌ工場で行われる。

 エクステリアは、2本の水平のクロームで強調される大きなダブルシェブロン(シトロエンのブランドロゴ)、シャープな形状のヘッドライト、大型エアインテークなどが存在感を際立たせ、地味な印象が拭えなかった初代C5から大きく様変わりした。またC6で採用された凹型のリヤウインドウがこのモデルにも採用され、シトロエンならではの個性を打ち出している。ボディサイズ(セダン)は、全長4779mm、全幅1860mm、全高1451mmとなり、よりワイドなプロポーションとなった。ホイールベースは2815mmとなり、こちらも先代と比べて長くなっている。ボディタイプは4ドアセダンと5ドアステーションワゴン。セダンから2ヶ月遅れとなるジュネーブショーで公開されたワゴンは、従来までの「ブレーク」から「ツアラー」に名称が改められたのもトピック。

 インテリアは、なだらかな曲線と力強い直線がうまく組み合わされ、質感も大幅に向上。とくにC4で採用されて話題を呼んだ、センター部が固定されリム部のみが回転する「センターフィックスステアリング」が、このモデルにも採用されている。これは、操舵感の向上だけでなく、センター部が固定されることで、常に正しい角度でエアバッグを展開できるというメリットを持つ。シートはファブリックとレザーが用意され、バックレスト上部の電動調整も可能。そのほか、フロントシートヒーター、運転席マッサージ機能などの快適装備も充実される。またツアラーでは、電動サンブラインド付きのパノラミックガラスルーフが採用され、開放感のある室内を演出。荷室は、セダンで467L、ツアラーで505L(最大1490L)もの容量が確保され、実用性も高い。さらにツアラーのテールゲートは電動開閉できるのも新しい。安全装備として、ニーエアバッグを含む9つのエアバッグが標準装備されるのもトピックとなる。

 搭載されるエンジンとトランスミッションは、ガソリンが直列4気筒の1.8L(127ps/5MT)、2.0L(143ps/5MT・4AT)、V型6気筒の3.0L(215ps/6AT)、ディーゼルが直列4気筒の1.6L(110ps/5MT)、2.0L(138ps/6MT・6AT)、2.2L(173ps/6MT)、V型6気筒の2.7L(208ps/6AT)と7機種用意される。

 一方サスペンションは、シトロエンのお家芸であるハイドロニューマチックの最新バージョン「ハイドラクティブIIIプラス」を採用。サス形式も従来のフロントのマクファーソンストラット、リヤのトレーリングアームから、フロントのダブルウイッシュボーン、リヤのマルチリンクに変更を受けている。そしてこれらに、スプリング&ダンパーの代わりに窒素ガスとオイルを組み合わせるというシトロエンオリジナルの足まわりを持つのがトピック。C5は、シトロエンのハイドロサス入門車という位置づけでもあるのだ。これはコントロールスイッチにより、車高を4段階に調整できるほか、「ノーマル」、「スポーツ」という2つのモードで足まわりのセッティングを変更することが可能。なお、先代はハイドロニューマチックのみだったが、2代目は廉価モデルにコイルスプリング仕様も設定される。そのほか、ABS、ESPといった姿勢制御装置も当然ながら標準装備。

 2008年8月には日本に正規導入。当初販売されたのは、ガソリン2.0L(4AT)と3.0L(6AT)で、どちらのエンジンにもセダン、ツアラーが用意された。

主要諸元 " MY08  C5 3.0i V6 Exclusive " ※欧州仕様参照:本国オフィシャルサイト(2008.5)

寸法・重量エンジン・トランスミッション
車格Dセグメント型式ES9
乗車定員5名種類3.0L V6 DOHC 24V
全長×全幅×全高4779×1860×1451 mm気筒内径×行程87.0×82.6 mm
ホイールベース2815 mm総排気量2946 cc
トレッド前/後1524/1495 mm圧縮比10.9
最低地上高最高出力155kW[215ps]/6000rpm
重量1725 kg最大トルク290Nm[30.5kgm]/3750rpm
ステアリング形式ラック&ピニオン式
パワーステアリング
燃料供給装置電子制御燃料噴射式
サスペンション前ダブルウイッシュボーン
ハイドラクティブIIIプラス
燃料タンク容量70 L
無鉛プレミアムガソリン
サスペンション後マルチリンク
ハイドラクティブIIIプラス
トランスミッション6AT
ブレーキ前ベンチレーティドディスク駆動方式FF
ブレーキ後ディスクその他
タイヤ前245/45R18生産拠点フランス レンヌ工場
タイヤ後245/45R18価格帯(国内導入時)399万円〜499万円
走行安定装置ABS/ASR/ESP