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XJ220   [1992y-1993y]

XJ220

XJ220

解説

 1970年代に世界中を沸かせたスーパーカーブームの熱も冷めつつあった1988年、バーミンガムショーでジャガー XJ220が初公開された。1950年代にCタイプやDタイプなどのレーシングプロトタイプを生み出したジャガーが、それらの名車たちを想起させるようなスーパースポーツを発表したとなれば、その衝撃はとてつもなく大きいものであることは想像に難くない。じつは発表当初は市販予定はなかったのだが、グループCカーを思わせるようなエギゾチックなスタイルは大反響を呼びおこし、1500台以上もの注文が殺到。当時ジャガーのモータースポーツ活動を支えていたトム・ウォーキンショー・レーシングと連携することで、念願の市販化が現実のものとなったのだ。
 市販モデルが公開されたのは、それから3年後の1991年東京モーターショー。ミッドに搭載されるパワーユニットは、当初予定されていたV型12気筒ではなく、グループCカー「XJR-10」譲りの3.5L V6DOHC。オイル循環形式はドライサンプを採用し、まさにレーシングカーのような設計であった。これにターボチャージャーを組み合わせることで、最高出力は500hpを発揮。0-100km/h加速はわずか3.9秒と、動力性能はトップクラスの実力を誇った。
 シャシーはアルミハニカムをアルミ板で挟んだパネルによるモノコック構造を持ち、これにアルミのボディパネルが被せられている。流れるような曲面で構成されるデザインは、現在の目から見ても極めて美しいもの。インテリアにはコノリーレザーが用いられ、ジャガーらしくラグジュアリーな雰囲気で仕立てられている。スペック的にはレーシングカーに近い存在ながらも、純粋なロードカーとして生まれたXJ220は、真のスーパースポーツと言えるだろう。なお生産台数だが、1992年から1993年の2年間に271台がデリバリーされたとの記録がある。目立った成績は残せなかったがル・マン24時間耐久レースにも出場。スポーツカーの歴史のなかでも、XJ220は印象深い1台である。

主要諸元 " 1992y  JAGUAR XJ220 "参照:ワールドカーガイドDX

寸法・重量エンジン・トランスミッション
車格スーパースポーツ型式--
乗車定員2名種類3.5L V6 DOHC 24V ターボ
全長×全幅×全高4930×2220×1150 mm気筒内径×行程94.0×84.0 mm
ホイールベース2640 mm総排気量3498 cc
トレッド前/後1710/1588 mm圧縮比8.3
最低地上高-- mm最高出力542hp/7000rpm
重量1375 kg最大トルク65.7kgm/4500rpm
サスペンション前ダブルウィッシュボーン燃料タンク容量-- L
サスペンション後ダブルウィッシュボーン
/トーコントロールリンク
トランスミッション5AT
ブレーキ前ベンチレーテッドディスク駆動方式MR
ブレーキ後ベンチレーテッドディスク動力性能
タイヤ前255/45ZR17最高速度-- km/h
タイヤ後345/35ZR180-100km/h加速--秒