日本でもっとも規模の大きい自動車メーカーがトヨタ。そのルーツとなるのは豊田自動織機製作所で、1937年に独立した自動車メーカーとして産声をあげた。戦前はトラックやAA型乗用車を生産していたが、トヨタが自動車メーカーとして名声をあげるのは戦後になってから。クラウン、コロナ、カローラなどの名車を次々と生み出し、ラインアップを拡充していった。そんなトヨタのスポーツカーと言えば、1967年に登場した2000GTが有名だろう。生産台数が少ないこともあって、現在でも極めて希少価値が高いモデルである。また、1970年には国産スペシャルティカーのパイオニアであるセリカが誕生し、2006年まで生産が続けられた。またセリカの派生車として発売されたセリカXXは、その後スープラと改名されてトヨタを代表するリアルスポーツカーの地位を築き上げている。その一方、カローラ/スプリンターがベースのレビン/トレノは、低価格で買えるスポーティカーとして若者層に絶大なる人気を獲得。そして、そのスピリットを継承した「86」は、21世紀を代表するトヨタのコンパクトスポーツカーとして再びブームになった。 そして2017年には新ブランド「GR」を立ち上げ、手頃な価格のスポーティモデルをリリースしている。