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 Geneva 78th International Motor Show

ジュネーブショー

開催期間:2008年3月4日〜3月16日

◆フォード フィエスタ(市販化)

 2007年フランクフルトショーで公開された「バーブ コンセプト」の市販モデルが公開された。ネーミングは、従来までの「フィエスタ」をそのまま継承。エクステリアは、モンデオやマイナーチェンジを果たしたフォーカスと同様「キネティックデザイン」を採用。ボディサイズは、全長3692mm、全幅1654mm、全高1380mmと、昨今の欧州Bセグメントと比較するとやや小ぶり。現行フィエスタよりも小さいサイズとなる。生産は、2008年秋からドイツ・ケルン工場でスタートし、2009年前半にはスペイン・バレンシア工場でも行われる予定となっている。

◆フォード フォーカス クーペカブリオレ(市販化)

 2007年秋、欧州フォードの中核をなすフォーカスがマイナーチェンジを受け、フロントセクションを中心とするエクステリアが大幅変更された。この時は3/5ドアハッチバック、4ドアセダン、5ドアワゴンが変更を受けたが、ピニンファリーナが手がけるクーペ・カブリオレのみ、マイナーチェンジの時期が翌年にズレることになった。メカニズム面での変更は多くなく、RPD(ロールオーバー・プロテクション・デバイス)と呼ばれる横転時の乗員保護機能などが引き続き採用される。

◆フォード クーガ(市販化)

 欧州フォードが送り出すコンパクトSUVがクーガである。ボディサイズは全長4443mm、全幅1842mm、全高1710mmとなり、日産「デュアリス」、ホンダ「CR-V」などがライバルとなる。プラットフォームは、コンパクトミニバンのC-マックスと同じ。エクステリアは昨今の欧州フォードに用いられる「キネティックデザイン」を採用。インテリアも、スポーティテイストでまとめられている。搭載されるエンジンは、2.0L 直列4気筒ターボのディーゼルのみとなる。駆動方式はハルデックス・カップリングを備えた4WDのほか、2WD仕様も設定される。

◆フォルクスワーゲン シロッコ(市販化)

 1974年に登場したスポーツカー、シロッコが現在に蘇る。エクステリアは、ハッチバック・クーペの3ドアで、デザインの方向性もこれまでのものとは異なる。ボディサイズは、全長4265mm、全幅1810mm、全高1400mm、ホイールベースは2578mmとゴルフと同じ値となる。シートは、後席の余裕が充分な2+2。エンジンは、122ps〜200psを発生する直列4気筒が4機種搭載される。メカニズム面では、新開発のアダプティブ・シャシー・コントロールの採用がトピック。これによりダンパーの減衰力とパワステの特性を3段階に変更できる。発売は2008年夏。

◆アウディ A4 アバント(市販化)

 2007年フランクフルトショーで4代目が発表されたばかりのA4に、アバント(ワゴン)が追加される。ラゲッジは、通常時にトノカバー下のスペースで490L、6:4分割可倒式リヤシートを折り畳んだ状態で1430Lという容量を確保。搭載されるエンジンは、ガソリンが1.8L 直4ターボ、3.2L V6、ディーゼルが2.0L 直4ターボ、3.0L V6。シャシーなどのメカニズムはセダンを踏襲し、ESPと協調して自動的にステアリングを制御するアウディ・ダイナミック・ステアリング、可変ダンピング機構のアウディ・ドライブ・セレクトを採用し、走りの性能を高めている。

◆メルセデスベンツ SLクラス(マイナーチェンジ)

 メルセデスベンツのオープンスポーツ、SLクラスがデビューしてから2度目のマイナーチェンジを受けた。今回の改良ではエクステリアを中心に大幅なデザインの見直しを実施。ひょうたん型4灯ヘッドランプがL字型に改められるなどフロントセクションを中心にイメージチェンジを図った。エンジンは、3.5L V6を搭載するSL350の出力が316psに高められたほか、新たにエントリーモデルとして2.8L V6を搭載するSL280も設定され、バリエーションが拡大された。メカニズム面では、可変ギアレシオ・ステアリングの「ダイレクトステア・システム」が採用されたのも新しい。

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