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 Geneva 78th International Motor Show

ジュネーブショー

開催期間:2008年3月4日〜3月16日

◆フィアット 500 アバルト(市販化)

 すでにグランデプントに設定されているフィアットの伝統的なネーミング「アバルト」が、グランデプントに続いて500にも設定される。エクステリアは、ワイド化された専用のフェンダー、専用フロントバンパー、専用デザインの16インチ鍛造アルミホイールなどを採用し、走りを意識させるスタイリングとされた。エンジンは、新開発1.4L 直4DOHCターボが搭載され、最高出力135psを発生。これに組み合わされるのは5速MTのみとなる。足回りには、前後スタビライザー、左右のトルク配分を最適化するTTC(トルク・トランスファー・コントロール)を採用する。発売は2008年7月。

◆アルファロメオ 8C スパイダー(市販化)

 アルファロメオの特別なスポーツカーである8Cコンペティチオーネのオープンモデル、8Cスパイダーが世界限定500台で発売される。4.7L V型8気筒+2ペダル6速MTのトランスアクスルレイアウトの採用など、基本メカニズムはクーペとほぼ同じ。丸型形状の前後ヘッドライト、抑揚のあるボディラインなど、オープン化されても美麗なスタイリングを保っている。ルーフは、電動油圧開閉式のソフトトップを採用。走りの部分では、フロント380mm、リヤ360mmのローターをもつブレンボ社製カーボンセラミックブレーキを標準採用する点がスパイダーのトピックとなる。

◆ランチア デルタ(市販化)

 2000年に生産を終了したデルタが、8年以上の歳月を経て復活する。2006年パリサロンで公開された「デルタHPEコンセプト」の市販モデルがこれだ。今回で3代目となるデルタは、イプシロンなどと同じくプレミアムな方向性のCセグメント・ハッチバック。スタイリングは、昨今のランチアらしくエレガントなデザインでまとめられている。搭載されるエンジンは、1.4L〜2.0Lのガソリン/ディーゼルターボ。トランスミッションは、6速MTまたは2ペダル6速MTが組み合わされる。足回りには、電子制御ショックアブソーバー(SDC)が採用され、乗り心地を高めている。

◆マセラティ グラントゥーリズモ S(市販化)

 マセラティの新世代スポーツカー、グラントゥーリズモの発表からちょうど一年後となる2008年ジュネーブショーで、その上級バージョンの「S」が発表された。搭載されるエンジンは、標準モデルより0.5L排気量が大きい4.7L V型8気筒で、最高出力は440psを発生する。これに組み合わされるのは、「MC-シフト」と呼ばれるデュアルクラッチの新開発2ペダルMT。これは、トランスアクスルレイアウトを採用するのが大きなトピック。足回りには、「クワトロポルテ スポーツGTS」で初採用されたブレンボ社と共同開発の高性能なブレーキシステムが奢られる。

◆ランボルギーニ ガヤルド LP560-4(市販化)

 2003年にデビューし、年を重ねるごとにアップデートされてきたガヤルド。今回発表された「LP540-4」は、エクステリアやエンジンなどに大幅改良が施されたモデル。エクステリアは、テールランプの形状が一新されるなど、リヤセクションがアウディ「R8」を思わせるデザインとなった。搭載エンジンは、これまでの5.0Lから5.2Lへと拡大。圧縮比も12.5に高められたことで、最高出力は40psアップの560psを達成する。トランスミッションは、従来どおり通常の6速MTと2ペダル式6速MT(eギヤ)の組み合わせ。eギヤも大幅改良により変速スピードを高めている。

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