開催期間:2008年10月2日〜10月19日
フォード「KA」にフルモデルチェンジが行われて2代目が登場。プラットフォームはフィアットと共同開発され、フィアット「500」とシャシーコンポーネンツを一部共有する。しかし、ニュルブルクリンクでの走行テストを行い、サスペンションやステアリングなどをフォード独自のチューンとするなど、走りにこだわって開発された。エンジンは、1.2L(69ps)のガソリンと1.3L(75ps)のディーゼル2機種を搭載。KAにディーゼルが搭載されるのはこれが初となる。そのほかブルートゥース 携帯電話ハンズフリーキット、シートヒーターなどの快適装備も充実。発売は2008年秋〜2009年前半。 |
すでに「ST」というスポーツモデルが存在するフォーカスだが、これをさらに上回る高性能仕様「RS」がついに登場。プロトタイプが公開されたロンドンショーに続いて、このパリサロンにも「RS」がやってきた。搭載エンジンは「ST」と同じく2.5L直列5気筒ターボだが、新設計カムシャフト、シリンダーヘッドの改良などにより、最高出力300psを発揮。FFながらも0-100km/h加速は6.0秒、最高速度は260km/hという動力性能を誇る。サスペンションのセッティングも十分煮詰められ、「レヴォルナックル」と呼ばれるメカの搭載が新機軸。これによりFF車特有のトルクステアを軽減することが可能となった。 |
ロンドンショーで発表されたオペルの最上級モデル、インシグニアのワゴンモデル「スポーツツアラー」が登場。ホイールベースは4ドアや5ドアモデルと同じ2737mmとなるが、Bピラーから後ろがすべて専用設計され、スタイリッシュなスタイリングを持つ。ラゲッジルームはフル乗車時でも540Lを確保。駆動方式はFFのほか、アダプティブ4×4を搭載したAWDモデルも設定。エンジン、パワステ、サスペンションの特性を個別に変更できるフレックスライドの採用に加え、車線逸脱警告機能を搭載した安全運転システム「オペル・アイ」など、先進装備も4ドアや5ドアモデルと同様盛り込まれている。発売は2009年春。 |
6代目となる新型ゴルフが登場した。プラットフォームは先代モデルの改良版で、ボディサイズも大きくは変わっていない。エクステリアは、従来までのワッペングリルを廃し、シロッコから始まった新世代デザインを採用。ただし、全体の造形はゴルフ以外のなにものでもなく、さらに洗練された印象を与える。パワートレインとして、先代モデルですでに投入された1.4Lターボやツインチャージャーを中心とした過給器(TSI/TDI)エンジンを中心に幅広くラインアップ。オートマチック・ディスタンス・コントロール(ACC)や可変ダンピング機構(DCC)などの新技術も投入され、まもなく欧州で発売が開始される。 |
一足早く写真が公開され、今回のパリサロンで正式発表となった6代目ゴルフ。これと同時に伝統のスポーツモデル「GTI」のスタイリングも公開された。新型「GTI」は、ハニカムメッシュグリルやV字形状のボンネットフード、グリルの赤いストライプなど先代を踏襲するデザインが与えられ、迫力あるスタイリングとされる。搭載エンジンは先代と同じく直列4気筒の直噴ターボとなるが、最高出力は200psから10psアップの210psを発揮。足回りには、22mmローダウンされたスポーツサスペンション、可変ダンピング機構(DCC)などが奢られ、動力性能の向上を図った。発売は2009年春。 |
いつもであればA4と同時に登場するはずの高性能版S4が、A4から1年も遅れてようやく発表された。兄弟車であるS5は、4.2L V型8気筒を搭載するのに対し、このS4では新開発となる3.0L V型6気筒+スーパーチャージャーを心臓部に収めているのが最大のトピックと言える。最高出力は333psと十分に高い動力性能を確保しながら、10.9km/Lという高い燃費性能もあわせ持つ。これに組み合わされるのは6速MTのほか、Q5で初登場した待望の縦置用7速Sトロニック。駆動方式は当然4WDだが、S4には「スポーツデファレンシャル」と呼ばれる外側リヤタイヤのトルクを増幅させるシステムの搭載も新しい。 |
2007年東京モーターショーで発表されたメトロプロジェクト クワトロに続き、将来のアウディのコンパクトモデルを示唆するコンセプトカーが公開された。前年に発表されたのは3ドアだが、こちらは「スポーツバック」の名が示すように5ドア。搭載エンジンは、150psを発生する1.4L 直列4気筒ターボで、これに27psを発生する電気モーターが組み合わされ、強力な走りを実現している。またリチウムイオンバッテリーを動力源として、モーター単体でも最高速度100km/h、最長100kmもの距離を走行可能。回生エネルギーを利用することで、燃料消費と排ガスをガソリンでの走行時と比べて30%も削減している。 |
フラッグシップである7シリーズがフルモデルチェンジ。先代モデルの登場時は、その奇抜なデザインで世間を騒がしたが、今回発表された新型は保守的なスタイリングでまとめられた。X6に初採用された新世代エンジン3.0L 直6ツインターボや4.4L V8ツインターボが7シリーズにも搭載され、当初のバリエーションは「740i」「740Li」「750i」「750Li」「730d」と5モデル構成となる。そのほか、歩行者個別認識機能付きナイトビジョン、フロント・サイドビューカメラなどの先進技術も投入。また4.4Lツインターボエンジンに電気モーターを組み合わせたハイブリッドも将来投入される予定となっている。 |
X3、X5、X6と続くBMWのSUVシリーズの末弟となるコンセプト X1が公開された。コンパクトSUVとして登場したX3よりもさらに小型なこのモデルのサイズは、全長4457mm、全幅1789mm、全高1535mmとホンダ「CR-V」よりもさらに小さく、立体駐車場にも入庫可能な低い全高を持つ。エクステリアは、大型キドニーグリル、デュアルラウンドヘッドランプ、L字型テールランプなど、昨今のBMWらしいデザインとされた。駆動方式は当然ながらxドライブによる4WDとなり、全天候型のスポーティな走りが期待できる。生産は2009年からライプチヒ工場で行われる予定。 |
ハイブリッド化の波は、いまやプレステージクラスにまで押し寄せてきた。レクサス「LS」に続き、メルセデス・ベンツ「Sクラス」にも「S400ブルーハイブリッド」と称して新設定される。ベースとなるのは3.5L V6エンジンを積む「S350」。これに電気モーター&リチウムイオンバッテリーを組み合わせて加速時のアシストや減速時のエネルギー回収を行うことで、約12.7km/Lという低燃費を実現する。また、15km/h以下での走行時にエンジンが自動的にオフになるという機能も搭載。市場投入は、2009年6月から欧州で開始された後、中国やアメリカなどでも続いて販売される。 |
SLRマクラーレン ロードスターの、世界でわずか150台のみの特別限定車「722S」が発表された。クーペには「722エディション」という同様の限定車がすでに登場しているが、今回はロードスターがベース。ちなみに「722」は、1955年にミッレ・ミリアで優勝した300SLRのゼッケン番号に由来する。搭載エンジンは、5.5L V8+スーパーチャージャーで、ベース車と同じだが、最高出力・トルクともに高められ、0-100km/h加速はわずか3.7秒という数値を実現。サスペンションもこれにあったチューニングが施され、車高も10mmローダウン。生産は英国マクラーレン社が担当する。 |
豪華でダイナミックなエクステリアが目を惹くコンセプト ファスシネーションは、ピラーレスの2ドアボディを持つスポーツワゴン。特徴的な異型4灯ヘッドライトには光ファイバーLEDを採用。フォグランプやリヤコンビランプにもLEDが用いられている。インテリアは、4シーターとなり、レザーやウッドなどの豪華なマテリアルがふんだんに奢られる。搭載エンジンは、2.2L 直列4気筒ディーゼルとなり、204psを発生。このエンジンは排ガス浄化の最新システムであるブルーテック。ボディは2ドアワゴンとされているものの、次世代Eクラスの方向性を示すスタディモデルと考えられる。 |