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 Geneva, 80th International Motor Show

ジュネーブショー

開催期間:2010年3月2日〜3月14日

◆レクサス CT200h(市販モデル)

 2009年のフランクフルトショーで公開されたレクサス LF-Chの市販モデルがついに公開された。レクサス ISの下に位置するプレミアムCセグメントに属し、ライバルはアウディ A3やBMW 1シリーズ。車名のCT200hからわかるとおりハイブリッドモデルとなり、1.8Lエンジンとモーターを組み合わせて搭載している。「SPORT」と「ECO」の2つのモードを切り替えできるのも特徴で、ドライバーの好みに応じた走りを楽しめる。ボディやサスペンションは新開発され、高剛性・低重心を実現。エクステリアは、レクサスらしい上品さとスポーティさを備えたデザイン。日本導入は2011年の初頭となる。

◆日産 マイクラ(市販モデル)

 日産の主力コンパクトカー、マイクラ(日本名:マーチ)の新型がデビューした。4代目となる新型は、タイ工場を皮切りにインド、中国で生産が行われ、世界で160の地域で販売される。つまり日本製ではなくなった。エクステリアは、アーチ型サイドウインドウなどひと目でマーチとわかるデザイン。欧州仕様のエンジンは、新開発1.2L 直列3気筒(HR12DE)を搭載。さらに2011年からは直噴式の1.2L 直列3気筒+スーパーチャージャー(HR12DDR)も設定する。このエンジンにはアイドリングストップ機構が備わる。トランスミッションは副変速機を備えた新世代CVTが設定されるのも新しい。

◆日産 ジューク(市販モデル)

 前回のジュネーブショーで発表されたコンセプトカー、カザーナの市販モデルが登場。「ジューク」というネーミングが与えられたこのモデルは、コンパクトサイズのクロスオーバーSUVで、スポーティで躍動感のあるデザインが採用される。欧州仕様に搭載されるのは、1.6Lガソリン(HR16DE)、新開発の 1.6Lガソリン直噴ターボ(MR16DDT)、1.5Lディーゼル(K9K)の3つのエンジン。なかでも1.6Lには副変速機を備えた新世代CVT (XTRONIC)を組み合わせている。駆動方式は2WDと4WDが用意。生産は英国サンダーランド工場と日産追浜工場で行われる。日本投入は2010年夏。

◆マツダ 5(市販モデル)

 マツダがこれまで多くのコンセプトカーで表現してきた「NAGARE」デザインを本格的に取り入れた初めての量産車が登場した。それがこのマツダ 5、日本でいうプレマシーだ。3代目となる新型は、複雑な波形の曲線を取り入れたサイドグラフィックが大きな特徴。先代と同じく両側スライドドアを採用し、室内には「カラクリシート」と呼ばれる2列目シート格納機構が備わる。欧州仕様のエンジンは、アイドリングストップ機能(i-stop)を持つ直噴式 2.0Lと1.8Lが用意される。それぞれに6速MTが組み合わされ、二酸化炭素排出量を大幅に削減。クラストップレベルの環境性能を持つMPVとなっている。

◆スバル インプレッサXV(市販モデル)

 インプレッサに、ハッチバック、セダンに続く新モデルが設定される。このインプレッサXVは、最近欧州で流行しているクロスオーバーモデル。じつは北米市場では先代インプレッサに車高を高めてオフでの走りにも対応するアウトバックが設定されていたが、現行型では初となる。ベースとなるのはハッチバックで、これに専用デザインの前後バンパー、フロントグリル、オーバーフェンダー、ルーフレールなどを与え、SUVのようなスタイルに仕立てられる。エンジンは、2.0L 水平対向4気筒で、ガソリンとディーゼルの2機種を設定。駆動方式は全車4WDと、スバルのAWDテクノロジーが注ぎ込まれている。

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