Pulsar
パルサー
Cherry
チェリー
Langley
ラングレー
Liberta Villa
リベルタビラ
Sunny
サニー
Laurel Spirit
ローレルスピリット
Lucino
ルキノ
Bluebird
ブルーバード
Maxima
マキシマ
Primera
プリメーラ
Presea
プレセア
Auster
オースター
Stanza
スタンザ
Violet
バイオレット
Cefiro
セフィーロ
Laurel
ローレル
VW Santana&
サンタナ
Stagea
ステージア
Avenir
アベニール
Cima
シーマ
Infinity Q45
インフィニティQ45
President
プレジデント
Liberty
リバティ
Prairie
プレーリー
Presage
プレサージュ
Bassara
バサラ
Rnessa
ルネッサ
Largo
ラルゴ
NX Coupe
NXクーペ
EXA
エクサ
Silvia
シルビア
180SX
180SX
Fairlady Z
フェアレディZ
GT-R
GT-R
解説
1957年に誕生し、幾度となく改良が施されたスカイラインは、2006年11月にフルモデルチェンジが行われて12代目(V36型)となった。先代スカイラインですでに国内専売モデルの殻を脱し、北米をはじめとする輸出市場ではインフィニティ・チャンネルにて発売されるなど、そのキャラクターがプレミアム性を強調したものに大きく路線変更されている。その次世代モデルであるV36型の開発コンセプトは「魅惑・洗練・高性能」。先代で打ち出したプレミアム路線を踏襲し、そのまま正常進化させた内容となった。当然輸出市場ではインフィニティ「G35」として発売される。
12代目スカイラインは、まずはセダンのみが登場。エクステリアは、L字型リヤコンビランプの採用など先代からのキープコンセプトであるものの、全高を20mm下げ、全幅を20mm拡大したことで、ロー&ワイドなプロポーションとなった。ホイールベースは先代と同じく2850mm。インテリアはスカイラインのキャラクターに相応しくスポーティなデザインとされ、品質感も格段に向上。着座位置も先代に対し27mm低められている。そしてセダン登場の1年後となる2007年10月には、専用にデザインされたクーペが登場。先代同様セダンと同じホイールベースとなるが、全長4655mm、全幅1820mm、全高1390mmと、セダンと比べてロー&ワイドな流麗なプロポーションが美しい。
セダンに当初搭載されたエンジンは、V型6気筒DOHC。排気量は3.5L(VQ35HR)、2.5L(VQ25HR)の2機種の設定であった。どちらも先代と同じVQ型であるものの、構成部品のほとんどがリファインされたFR専用の新型V6エンジンである。ちなみにエンジン型式名の「HR」は、「High Response」または「High Revolution」を意味している。最高出力は3.5Lが315ps、2.5Lが225psを発生。また左右完全対称吸排気システムを採用し、レブリミット7500rpmまでスムーズに吹け上がるのが特徴である。これに組み合わされるトランスミッションは全車5速AT。シフトダウン時に回転数を合わせてくれる「シンクロレブコントロール」に加え、スポーティな走りに応えてくれる「DSモード」が採用されたのも新しい。
一方クーペには、セダンとは異なるパワーユニットが与えられた。同じV型6気筒ながらも排気量を3.7Lにまで拡大し、さらに新技術「VVEL(ブイベル)」を搭載した「VQ37VHR」である。「VVEL」とは、アクセル開度や回転数などの運転状態に応じて吸気バルブの作動角とリフト量を連続的に変化させてポンピングロスを減らし、レスポンスや出力の向上、さらには低燃費や排ガスの低減などを狙った日産独自の新技術。これにより最高出力を333ps、最大トルクを37.0kgmにまで高め、動力性能の面においてセダンと差別化が図られた。これに組み合わされるのは、セダンと同じ5速ATに加え、ドライビングの愉しさを享受できる6速MTも設定される。しかし、2008年12月の一部改良では、最高出力がやや抑えられてはいるものの、セダンにもクーペの3.7Lユニットを搭載。さらに、セダン、クーペともに5速ATに替わり、フェアレディZ(Z34)に積まれる7速ATが採用された。
シャシーは、先代のFMパッケージをリファインした新世代FR-Lプラットフォームを採用。今回一新されたサスペンションは、フロントがマルチリンクからダブルウィッシュボーン式に改められ、リヤは従来同様マルチリンク式とされた。また、フーガやフェアレディZ(Z32)ですでに導入されている「デュアルフローパスショックアブソーバー」がスカイラインにも採用され、コーナーリング時のロール制御と乗り心地を両立。ブレーキは前後ともベンチレーティドディスクを採用する。また、「TypeSP」と「TypeS」には、ステアリング操作に対する前後のタイヤの切れ角を車速に応じて調整してくれる新機軸、4輪アクティブステア「4WAS」を奢り、より安定感のある走行性能を実現している。
2010年1月には、セダンを中心にマイナーチェンジを実施。このマイナーチェンジによって、初のデザイン変更が行われた。具体的には、フロントグリル、前後バンパー、ヘッドランプ、ホイール(17インチ)のデザインを変更。スポーティな「TypeSP」と「TypeS」は従来同様専用のフェイスが与えられ、これらにはワイド感のあるアグレッシブなデザインが採用された。この改良ではインテリアにも手が入れられた。AT車のセンターコンソールのデザインが変更されたほか、コンソールサイドとカップホルダーリッドにソフトな素材を採用するなど、インテリアの質感を一段と高めている。メカニズム面では、2.5Lの2WD車(セダン)のトランスミッションが、5速ATから7速ATに変更されたのも大きなトピック。さらにお買い得仕様の「Aパッケージ」がクーペ、セダンともに新設定された。
主要諸元 " 2006y SKYLINE 250GT "
寸法・重量 | エンジン・トランスミッション | ||
車格 | Dセグメント | 型式 | VQ25HR |
乗車定員 | 5名 | 種類 | 2.5L V6 DOHC 24V |
全長×全幅×全高 | 4755×1770×1450 mm | 気筒内径×行程 | 85.0×73.3 mm |
ホイールベース | 2850 mm | 総排気量 | 2495 cc |
トレッド前/後 | 1520/1530 mm | 圧縮比 | 10.3 |
最低地上高 | 135 mm | 最高出力 | 165kW[225ps]/6800rpm |
重量 | 1560 kg | 最大トルク | 263Nm[26.8kgm]/4800rpm |
ステアリング形式 | ラック&ピニオン式 電動パワーステアリング | 燃料供給装置 | 電子制御燃料噴射式 (ニッサンEGI・ECCS) |
サスペンション前 | ダブルウイッシュボーン コイルスプリング | 燃料タンク容量 | 80 L 無鉛プレミアムガソリン |
サスペンション後 | マルチリンク コイルスプリング | トランスミッション | 5AT |
ブレーキ前 | ベンチレーティドディスク | 駆動方式 | FR |
ブレーキ後 | ベンチレーティドディスク | その他 | |
タイヤ前 | 225/55R17 | 生産拠点(国内) | - |
タイヤ後 | 225/55R17 | 価格帯(登場時) | 279.3万円〜380.1万円 |
走行安定装置 | ABS |
関連リンク