◆日産

Aセグメント/軽自動車

Pino
ピノ

Otti
オッティ

Moco
モコ

Roox
ルークス

Bセグメント

March
マーチ

Figaro
フィガロ

Pao
パオ

Be-1
Be-1

Note
ノート

Cube
キューブ

Cセグメント

Tiida
ティーダ

Pulsar
パルサー

Cherry
チェリー

Langley
ラングレー

Liberta Villa
リベルタビラ

Sunny
サニー

Laurel Spirit
ローレルスピリット

Wingroad
ウイングロード

Lucino
ルキノ

Dセグメント

Bluebird Sylphy
ブルーバードシルフィ

Bluebird
ブルーバード

Maxima
マキシマ

Primera
プリメーラ

Presea
プレセア

Auster
オースター

Stanza
スタンザ

Violet
バイオレット

Teana
ティアナ

Cefiro
セフィーロ

Laurel
ローレル

Skyline
スカイライン

VW Santana&
サンタナ

Stagea
ステージア

Avenir
アベニール

Eセグメント

Fuga
フーガ

Cedric
セドリック

Gloria
グロリア

Leopard
レパード

Fセグメント

Cima
シーマ

Infinity Q45
インフィニティQ45

President
プレジデント

ミニバン

Lafesta
ラフェスタ

Liberty
リバティ

Serena
セレナ

Prairie
プレーリー

Presage
プレサージュ

Bassara
バサラ

Rnessa
ルネッサ

Largo
ラルゴ

Elgrand
エルグランド

SUV

Juke
ジューク

Dualis
デュアリス

X-Trail
エクストレイル

Murano
ムラーノ

Terrano
テラノ

Safari
サファリ

スペシャルティ

NX Coupe
NXクーペ

EXA
エクサ

スポーツ

Silvia
シルビア

180SX
180SX

Fairlady Z
フェアレディZ

GT-R
GT-R

トップ > パッセンジャーカーアーカイブ > 日産 > スカイライン(12th/V36)

SKYLINE   [2006y-]

スカイライン(12th/V36)

スカイライン前 スカイライン後
スカイライン内装 スカイライン内装

解説

 1957年に誕生し、幾度となく改良が施されたスカイラインは、2006年11月にフルモデルチェンジが行われて12代目(V36型)となった。先代スカイラインですでに国内専売モデルの殻を脱し、北米をはじめとする輸出市場ではインフィニティ・チャンネルにて発売されるなど、そのキャラクターがプレミアム性を強調したものに大きく路線変更されている。その次世代モデルであるV36型の開発コンセプトは「魅惑・洗練・高性能」。先代で打ち出したプレミアム路線を踏襲し、そのまま正常進化させた内容となった。当然輸出市場ではインフィニティ「G35」として発売される。

 12代目スカイラインは、まずはセダンのみが登場。エクステリアは、L字型リヤコンビランプの採用など先代からのキープコンセプトであるものの、全高を20mm下げ、全幅を20mm拡大したことで、ロー&ワイドなプロポーションとなった。ホイールベースは先代と同じく2850mm。インテリアはスカイラインのキャラクターに相応しくスポーティなデザインとされ、品質感も格段に向上。着座位置も先代に対し27mm低められている。そしてセダン登場の1年後となる2007年10月には、専用にデザインされたクーペが登場。先代同様セダンと同じホイールベースとなるが、全長4655mm、全幅1820mm、全高1390mmと、セダンと比べてロー&ワイドな流麗なプロポーションが美しい。

 セダンに当初搭載されたエンジンは、V型6気筒DOHC。排気量は3.5L(VQ35HR)、2.5L(VQ25HR)の2機種の設定であった。どちらも先代と同じVQ型であるものの、構成部品のほとんどがリファインされたFR専用の新型V6エンジンである。ちなみにエンジン型式名の「HR」は、「High Response」または「High Revolution」を意味している。最高出力は3.5Lが315ps、2.5Lが225psを発生。また左右完全対称吸排気システムを採用し、レブリミット7500rpmまでスムーズに吹け上がるのが特徴である。これに組み合わされるトランスミッションは全車5速AT。シフトダウン時に回転数を合わせてくれる「シンクロレブコントロール」に加え、スポーティな走りに応えてくれる「DSモード」が採用されたのも新しい。

 一方クーペには、セダンとは異なるパワーユニットが与えられた。同じV型6気筒ながらも排気量を3.7Lにまで拡大し、さらに新技術「VVEL(ブイベル)」を搭載した「VQ37VHR」である。「VVEL」とは、アクセル開度や回転数などの運転状態に応じて吸気バルブの作動角とリフト量を連続的に変化させてポンピングロスを減らし、レスポンスや出力の向上、さらには低燃費や排ガスの低減などを狙った日産独自の新技術。これにより最高出力を333ps、最大トルクを37.0kgmにまで高め、動力性能の面においてセダンと差別化が図られた。これに組み合わされるのは、セダンと同じ5速ATに加え、ドライビングの愉しさを享受できる6速MTも設定される。しかし、2008年12月の一部改良では、最高出力がやや抑えられてはいるものの、セダンにもクーペの3.7Lユニットを搭載。さらに、セダン、クーペともに5速ATに替わり、フェアレディZ(Z34)に積まれる7速ATが採用された。

 シャシーは、先代のFMパッケージをリファインした新世代FR-Lプラットフォームを採用。今回一新されたサスペンションは、フロントがマルチリンクからダブルウィッシュボーン式に改められ、リヤは従来同様マルチリンク式とされた。また、フーガやフェアレディZ(Z32)ですでに導入されている「デュアルフローパスショックアブソーバー」がスカイラインにも採用され、コーナーリング時のロール制御と乗り心地を両立。ブレーキは前後ともベンチレーティドディスクを採用する。また、「TypeSP」と「TypeS」には、ステアリング操作に対する前後のタイヤの切れ角を車速に応じて調整してくれる新機軸、4輪アクティブステア「4WAS」を奢り、より安定感のある走行性能を実現している。

 2010年1月には、セダンを中心にマイナーチェンジを実施。このマイナーチェンジによって、初のデザイン変更が行われた。具体的には、フロントグリル、前後バンパー、ヘッドランプ、ホイール(17インチ)のデザインを変更。スポーティな「TypeSP」と「TypeS」は従来同様専用のフェイスが与えられ、これらにはワイド感のあるアグレッシブなデザインが採用された。この改良ではインテリアにも手が入れられた。AT車のセンターコンソールのデザインが変更されたほか、コンソールサイドとカップホルダーリッドにソフトな素材を採用するなど、インテリアの質感を一段と高めている。メカニズム面では、2.5Lの2WD車(セダン)のトランスミッションが、5速ATから7速ATに変更されたのも大きなトピック。さらにお買い得仕様の「Aパッケージ」がクーペ、セダンともに新設定された。

主要諸元 " 2006y  SKYLINE 250GT "

寸法・重量エンジン・トランスミッション
車格Dセグメント型式VQ25HR
乗車定員5名種類2.5L V6 DOHC 24V
全長×全幅×全高4755×1770×1450 mm気筒内径×行程85.0×73.3 mm
ホイールベース2850 mm総排気量2495 cc
トレッド前/後1520/1530 mm圧縮比10.3
最低地上高135 mm最高出力165kW[225ps]/6800rpm
重量1560 kg最大トルク263Nm[26.8kgm]/4800rpm
ステアリング形式ラック&ピニオン式
電動パワーステアリング
燃料供給装置電子制御燃料噴射式
(ニッサンEGI・ECCS)
サスペンション前ダブルウイッシュボーン
コイルスプリング
燃料タンク容量80 L
無鉛プレミアムガソリン
サスペンション後マルチリンク
コイルスプリング
トランスミッション5AT
ブレーキ前ベンチレーティドディスク駆動方式FR
ブレーキ後ベンチレーティドディスクその他
タイヤ前225/55R17生産拠点(国内)-
タイヤ後225/55R17価格帯(登場時)279.3万円〜380.1万円
走行安定装置ABS

関連リンク