Twin
ツイン
Kei
ケイ
MR Wagon
MRワゴン
Aerio
エリオ
Every Wagon
エブリイワゴン
Landy
ランディ
Jimny
ジムニー
Escudo
エスクード
X-90
X-90
Cappuccino
カプチーノ
Cara
キャラ
解説
ホンダ「Z」が先鞭をつけた軽スペシャリティ市場に、スズキが1971年9月に送り出したのがフロンテ・クーペである。1977年に「セルボ」というネーミングに変更され、以後モデルチェンジを繰り返して1998年(軽の規格変更が行われた年)まで、通算4世代に渡ってセルボは生産され続けた。ここで一旦セルボの系譜は途絶えたと思われたが、それから8年後の2006年11月に突如セルボのネーミングが復活し、5代目が登場したのだった。
5代目セルボの開発コンセプトは「Fit on My Style」。年間およそ200万台近い規模にまで拡大した軽自動車市場のなか、「しっかり感」や「存在感」を求める消費者のニーズに応えて生まれた。依然ワゴンRのような実用的なトールワゴンが販売の主流であるものの、ダイハツ「ソニカ」やスバル「R1」、そして三菱「i」などに代表されるスペシャリティ/プレミアムカテゴリも重要になってきており、セルボはこれらをライバルとして投入された。
エクステリアは、釣りあがったヘッドライト、流線型フォルムなどスタイリッシュなデザインを採用し、その存在感を強調。全高は1535mm(4WDは1545mm)と立体駐車場に入庫可能な高さに抑えられているのもポイント。インテリアは、運転席側に適度な囲まれ感、助手席側に開放感を演出するS字造形のインパネを採用。さらにインパネ、ドアトリムにリーフ(葉)をイメージしたシボが施され、質感を高めているのも特徴。トータルのカラーはブラックを基調とし、スポーティな雰囲気を演出する。シートは全車にセミバケットタイプを採用し、さらに運転席にはシートリフターが標準装備されるのも軽自動車として目新しい点。またキーレススタートシステムが全車標準装備となるのも嬉しい。
デビュー当初ラインナップされていたエンジンは、直列3気筒DOHC(K6A型)の自然吸気(54ps)とターボ(60ps)の2機種。ターボは出力が抑えられたMターボとなる。これらに組み合わされるトランスミッションは全車4速ATのみだが、ターボにのみマニュアル変速モードが加わる。駆動方式は2WDと4WDを設定。サスペンションはフロントがマクファーソンストラット、リヤがアイソレーティド・トレーリング・リンク(I.T.L.)式。特にフロント側にはスタビライザーとウレタン製バンプストッパーが奢られ、操縦安定性を向上。タイヤはターボエンジンが165/55R14、自然吸気エンジンが155/55R13サイズが装着される。
デビュー1年後の2007年10月には、64psを発生する直噴(DI)ターボに7速マニュアルモード付きCVTを組み合わせた最上級グレード「SR」が追加された。このモデルは、専用デザインの前後バンパーやフロントグリルなどで標準グレードと外観を差別化しているほか、新開発タイヤの採用、サスペンションのチューニング、ボンネットフード内の吸音材追加などにより、乗り心地と静粛性が高められている。
主要諸元 " 2006y CERVO TX (2WD) "
寸法・重量 | エンジン・トランスミッション | ||
車格 | 軽自動車 | 型式 | K6A |
乗車定員 | 4名 | 種類 | 0.66L 直3 DOHC 12V ターボ |
全長×全幅×全高 | 3395×1475×1535 mm | 気筒内径×行程 | 68.0×60.4 mm |
ホイールベース | 2360 mm | 総排気量 | 658 cc |
トレッド前/後 | 1285/1280 mm | 圧縮比 | 8.9 |
最低地上高 | 150 mm | 最高出力 | 44kW[60ps]/6000rpm |
重量 | 810 kg | 最大トルク | 83Nm[8.5kgm]/3000rpm |
ステアリング形式 | ラック&ピニオン式 電動パワーステアリング | 燃料供給装置 | 電子制御燃料噴射式(EPI) |
サスペンション前 | マクファーソンストラット コイル | 燃料タンク容量 | 30 L 無鉛レギュラーガソリン |
サスペンション後 | I.T.L. コイル | トランスミッション | 4AT |
ブレーキ前 | ベンチレーティドディスク | 駆動方式 | FF |
ブレーキ後 | リーディングトレーリング | その他 | |
タイヤ前 | 165/55R14 72V | 生産拠点 | 静岡県 湖西工場 |
タイヤ後 | 165/55R14 72V | 価格帯(登場時) | 103.74万円〜137.55万円 |
走行安定装置 | ABS |