296
F8トリブート
488
458
F430
360
F355
348
288GTO
デイトナSP3
SF90 ストラダーレ
812 スーパーファスト
F12
599
550/575M
テスタロッサ/512TR/F512M
365GT4BB/512BB/512BBi
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解説
2021年6月、フェラーリはニューモデル「296GTB」をワールドプレミアした。車名は2.9L V型6気筒ターボエンジンを搭載したことに由来するが、フェラーリのロードカーとして6気筒エンジンが与えられたのは、1960年代のディーノ206/246以来のこと。しかしただの6気筒ではなく、トランスミッション(8速DCT)とエンジンの間には、167psを発揮するモーターを挟んだプラグインハイブリッド(PHEV)なのが最大の注目点。このモーターは「MGU-K」と呼ばれるもので、そのコンパクトさゆえ2600mmというショートホイールベースも実現できた。同社のPHEVはすでにSF90がリリースされているが、296はその下に位置付けられる全く新しいシリーズなのである。なお、エンジン単体の出力は663psで、システムトータルで830psを発揮し、後輪を駆動する。0-100km/h加速は2.9秒を達成。エンジンは120度のバンク角を持ち、7.45kWhの容量を持つリチウムオンバッテリーは床下に配置。これにより低重心化を目指したこともトピックである。なおEVのみでの航続距離は25kmと、電動車としての性能も十分なもの。
エクステリアは、正統派V8モデルであるF8トリブートの縦長ヘッドランプに対し、ローマやSF90と同じく横長ヘッドランプをユニット採用し、次世代フェラーリであることを主張する。全長4565mm、全幅1958mm、全高1187mmの3サイズは、F8トリブートよりもやや短く、低い。またリアスポイラーは可変式となる。インテリアはデジタル色がより強いものとなり、全面液晶のメーターパネルがドライバー正面に備わる。また、助手席にはパッセンジャーディスプレイも装備。このままでも走りは一級品だが、さらなる極みを追求したいオーナー向けに「アセット・フィオラノパッケージ」も用意された。こちらには軽量なレクサン樹脂製リヤスクリーン、カーボン製フロントバンパーパーツなどにより、12kg以上の軽量化が図られている。296は、内燃機関から電動化へと橋渡しする次世代プレミアムスポーツカーと言えるだろう。
主要諸元 " 2021y FERRARI 296 GTB "参照:プレスリリース
寸法・重量 | エンジン・トランスミッション | ||
車格 | プレミアムスポーツ | 型式 | -- |
乗車定員 | 2名 | 種類 | 3.0L V6 DOHC 24ターボ |
全長×全幅×全高 | 4565×1958×1187 mm | 気筒内径×行程 | --×-- mm |
ホイールベース | 2600 mm | 総排気量 | 2992 cc |
トレッド前/後 | 1665/1632 mm | 圧縮比 | 9.4 |
最低地上高 | -- mm | システム最高出力 | 610kW[830ps]/8000rpm |
重量 | 1470 kg | 最大トルク | 740Nm[75.5kgm]/6250rpm |
サスペンション前 | ダブルウィッシュボーン | 燃料タンク容量 | 65 L |
サスペンション後 | ダブルウィッシュボーン | トランスミッション | 8AT(F1) |
ブレーキ前 | ベンチレーテッドディスク | 駆動方式 | MR |
ブレーキ後 | ベンチレーテッドディスク | 動力性能 | |
タイヤ前 | 245/35ZR20 | 最高速度 | 330 km/h以上 |
タイヤ後 | 305/35ZR20 | 0-100km/h加速 | 2.9秒 |