296
F8トリブート
488
458
F430
360
F355
348
288GTO
デイトナSP3
SF90 ストラダーレ
812 スーパーファスト
F12
599
550/575M
テスタロッサ/512TR/F512M
365GT4BB/512BB/512BBi
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解説
2004年1月に開催されたデトロイトショーで、フェラーリの2+2シーター・グランツーリスモの612スカリエッティが登場した。このモデルは、1948年に登場した166インテルツーリングにまでさかのぼることができる伝統の4座フェラーリの最新モデルであり、456Mの後継車ということになる。車名に使われている「スカリエッティ」とは、モデナにあるカロッツェリアの名称。これまで魅力的なフェラーリのボディパネルを製作してきたセルジオ・スカリエッティの名が車名の由来となっている。
先代と比較して、ボディサイズは一回り拡大された。とくにホイールベースは2950mmと、456Mと比べると350mmも延長されている。これにともない居住性は大幅に向上した。エクステリアのデザインを担当したのはピニンファリーナ。サイドビューのフロントフェンダーからドアにかけての深い“えぐり”がスタイリングの特徴で、1954年パリサロンに出展された375MMのイングリッド・バーグマンモデルからの引用となっている。ボディ構造は、フェラーリ12気筒モデルでは初採用となるオールアルミ製スペースフレームに、これもやはりアルミ製ボディパネルが溶接またはリベット止めされる。このスペースフレームは、アルミニウムのスペシャリストであるアルコア社との技術提携により実現したものだ。
エンジンは2シーターの「575Mマラネロ」に搭載されているバンク角65度の5.7L V型12気筒4バルブユニットの改良版で、これがフロントミッドシップに搭載。最高出力は540ps、最大トルク60.0kgmを発生する。組み合わされるトランスミッションは、6速MTとそれをベースにした2ペダルMT「F1マチック」。これらトランスミッションはデファレンシャルと一体化されてリヤに配置されるトランスアクスル方式が採用されるのも先代456Mと同じ。これにより前後重量配分が46:54と理想的な数値を実現している。最高速度は315km/h。現代に相応しいハイパフォーマンスモデルに進化した。
主要諸元 " MY04 612 SCAGLIETTI "
寸法・重量 | エンジン・トランスミッション | ||
車格 | スポーツ | 型式 | F133E |
乗車定員 | 4名 | 種類 | 5.7L V12 DOHC 48V |
全長×全幅×全高 | 4902×1957×1344 mm | 気筒内径×行程 | 89.0×77.0 mm |
ホイールベース | 2950 mm | 総排気量 | 5748 cc |
トレッド前/後 | 1688/1641 mm | 圧縮比 | 11.2 |
最低地上高 | -- mm | 最高出力 | 397kW[540ps]/7250rpm |
重量 | 1840 kg | 最大トルク | 588Nm[60.0kgm]/5250rpm |
ステアリング形式 | ラック&ピニオン式 パワーステアリング | 燃料供給装置 | 電子制御燃料噴射式 |
サスペンション前 | ダブルウィッシュボーン コイルスプリング | 燃料タンク容量 | 108 L 無鉛プレミアムガソリン |
サスペンション後 | ダブルウィッシュボーン コイルスプリング | トランスミッション | 6MT/6SMT(F1) |
ブレーキ前 | ベンチレーティドディスク (345mm) | 駆動方式 | FR |
ブレーキ後 | ベンチレーティドディスク (330mm) | 動力性能 | |
タイヤ前 | 245/45ZR18 | 最高速度 | 315km/h |
タイヤ後 | 285/40ZR19 | 0-100km/h加速 | --秒 |
走行安定装置 | ABS / CST |