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612 SCAGLIETTI   [MY04-]

612 スカリエッティ

612スカリエッティ前 612スカリエッティ後
612スカリエッティ内装 612スカリエッティ内装

解説

 2004年1月に開催されたデトロイトショーで、フェラーリの2+2シーター・グランツーリスモの612スカリエッティが登場した。このモデルは、1948年に登場した166インテルツーリングにまでさかのぼることができる伝統の4座フェラーリの最新モデルであり、456Mの後継車ということになる。車名に使われている「スカリエッティ」とは、モデナにあるカロッツェリアの名称。これまで魅力的なフェラーリのボディパネルを製作してきたセルジオ・スカリエッティの名が車名の由来となっている。

 先代と比較して、ボディサイズは一回り拡大された。とくにホイールベースは2950mmと、456Mと比べると350mmも延長されている。これにともない居住性は大幅に向上した。エクステリアのデザインを担当したのはピニンファリーナ。サイドビューのフロントフェンダーからドアにかけての深い“えぐり”がスタイリングの特徴で、1954年パリサロンに出展された375MMのイングリッド・バーグマンモデルからの引用となっている。ボディ構造は、フェラーリ12気筒モデルでは初採用となるオールアルミ製スペースフレームに、これもやはりアルミ製ボディパネルが溶接またはリベット止めされる。このスペースフレームは、アルミニウムのスペシャリストであるアルコア社との技術提携により実現したものだ。

 エンジンは2シーターの「575Mマラネロ」に搭載されているバンク角65度の5.7L V型12気筒4バルブユニットの改良版で、これがフロントミッドシップに搭載。最高出力は540ps、最大トルク60.0kgmを発生する。組み合わされるトランスミッションは、6速MTとそれをベースにした2ペダルMT「F1マチック」。これらトランスミッションはデファレンシャルと一体化されてリヤに配置されるトランスアクスル方式が採用されるのも先代456Mと同じ。これにより前後重量配分が46:54と理想的な数値を実現している。最高速度は315km/h。現代に相応しいハイパフォーマンスモデルに進化した。

主要諸元 " MY04  612 SCAGLIETTI "

寸法・重量エンジン・トランスミッション
車格スポーツ型式F133E
乗車定員4名種類5.7L V12 DOHC 48V
全長×全幅×全高4902×1957×1344 mm気筒内径×行程89.0×77.0 mm
ホイールベース2950 mm総排気量5748 cc
トレッド前/後1688/1641 mm圧縮比11.2
最低地上高-- mm最高出力397kW[540ps]/7250rpm
重量1840 kg最大トルク588Nm[60.0kgm]/5250rpm
ステアリング形式ラック&ピニオン式
パワーステアリング
燃料供給装置電子制御燃料噴射式
サスペンション前ダブルウィッシュボーン
コイルスプリング
燃料タンク容量108 L
無鉛プレミアムガソリン
サスペンション後ダブルウィッシュボーン
コイルスプリング
トランスミッション6MT/6SMT(F1)
ブレーキ前ベンチレーティドディスク
(345mm)
駆動方式FR
ブレーキ後ベンチレーティドディスク
(330mm)
動力性能
タイヤ前245/45ZR18最高速度315km/h
タイヤ後285/40ZR190-100km/h加速--秒
走行安定装置ABS / CST