開催期間:2007年9月11日〜9月23日
都市部の移動手段として有効な小型シティコミューターは、現在その数が限られる。そのなかでも有名なのがスマート「フォーツー」であるが、ハイブリッド攻勢が続いているトヨタは、このカテゴリにも新たな提案をしてきた。その第1弾として発表されたのがこのiQコンセプト。欧州で発売されているAセグメント「アイゴ」よりもさらに小さく、全長はわずか2.98mに過ぎない。この大きさで、乗車定員は大人3人+子供1人の4人乗りを実現。エクステリアのデザインは、海洋生物の「マンタ」がテーマとなっており、小型車ながらも優雅なスタイルとされている。 |
日産が提案する新時代のコンセプトカーがミクシム。車名の由来は「リアルとバーチャルの融合による新しい運転体験の創造」を意味する。このモデルは、ドライバーズシートが室内の中心部に位置され、車外の様子とバーチャル映像を組み合わせた合成映像を映し出すセンターバーチャルディスプレイを採用するのが大きな特徴。エクステリアは、シャープな形状のヘッドライトをもつスポーティなデザインとされている。動力部は、高性能リチウムイオンバッテリーにより駆動されるスーパーモーターを採用する完全なる電気自動車となっている。 |
ホンダのDセグメント、新型アコードのコンセプトがこのモデル。すでに独自のスタイリングをもつ北米仕様は発表されているが、フランクフルトで公開されたのは欧州仕様のワゴンである。スタイリングは、シャープな形状のヘッドライトが特徴のスポーティなデザインを採用。エンジンは2.0L、2.4Lのガソリン2機種のほか、新開発2.2Lのディーゼル「i-DTEC」も設定される。いずれも2009年から施行される新排ガス基準「ユーロ5」に対応するなど、高い環境性能を誇る。市販モデルは2008年春のジュネーブショーで公開され、欧州での発売は2008年前半となる。 |
マツダ6、日本でいうところのアテンザがフルモデルチェンジして、2代目が発表された。新型のデザインは、すでにモデルチェンジを果たしたデミオ同様、さらにスポーティに進化。ボディタイプも従来と同じく4ドアセダン、5ドアハッチバック、5ドアワゴンの3タイプが用意される。高張力剛板を多用したボディは、サイズアップにもかかわらず大幅な軽量化を実現。エンジンは従来の2.3Lに代わり、170psの最高出力を発揮する新開発2.5L 直列4気筒の設定がトピック。そのほか、1.8L、2.0Lのガソリン、2.0Lのディーゼルも設定される。11月に欧州で先行発売される。 |
パジェロやアウトランダーなど、SUVに力を入れている三菱が送る新型SUVがコンセプトcXである。「新世代のコンパクトSUV」を謳うこのモデルには、過給圧制御が可能なVGターボチャージャーを装着する新開発1.8Lディーゼルエンジンを搭載。このエンジンは、新排ガス規制のユーロ5に適合するなど高い環境性能を誇る。また、三菱独自の植物由来樹脂技術である「グリーンプラスチック」を内装に用いるなど、多くの新技術が盛り込まれているのもポイント。ボディの全長は4100mmと短く、運転のし易さに加え、4WDによる高い走行安定性も実現する。 |
スズキにはスイフト、SX4などのBセグメントモデルがすでに存在するが、今回発表されたスプラッシュはスイフトのプラットフォームをベースとしたファミリー向けのコンパクトカーである。その母体となったのは昨年パリサロンで発表された同名のモデル。エンジンは、ガソリンが1.0L 直列3気筒(65ps)、1.2L 直列4気筒(86ps)の2機種、ディーゼルが1.3L (75ps)の合計3機種を用意。ガソリンは自社製の新開発エンジンで、ディーゼルはフィアットからライセンスを受けたもの。バッジエンジニアリングのオペル「アギラ」とともに、ハンガリー工場にて生産される。 |
軽自動車やスイフトなどコンパクトカーのイメージが強いスズキが、「ステータス」をテーマに掲げ、それまでの安価なイメージの脱却を図る礎となるコンセプトモデルがキザシである。これはDセグメントをターゲットにしたもので、スポーティなイメージを強調するデザインを採用し、一見するとスポーツクーペのようなスタイリングをもつ。エンジンやメカニズムの詳細は明らかにされていないが駆動方式は4WDとなり、走りの質感を向上。また環境性能も考慮され、Dセグメントの4WD車のなかでトップクラスの二酸化炭素排出の低減を目指している。市販化は未定。 |