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 GENEVA 77th International Motor Show

ジュネーブショー

開催期間:2007年3月6日〜3月18日

◆スマート フォーツー(市販化)

 昨年11月に新型が発表されたフォーツー。今回は、スポーツモデル「BRABUS」がワールドプレミアされた。エンジンは、ベースモデルと同じく1.0L 直列3気筒。ただし最高出力は98psにまで高められ、0-100km加速が10.0秒、最高速度が155km/hと、このクラスとしてはかなりの性能をもつ。エクステリアは、リヤホイールアーチが拡大され、スポーツエグゾースト、専用アルミホイールの採用など、ベースモデルと差別化。足回りには10mmローダウンされた専用チューニングのサスペンションが奢られ、スポーティな走りを実現する。発売は2007年9月。

◆フォード C-MAX(マイナーチェンジ)

 フォーカスをベースとしたマルチパーパスビークルC-MAXがマイナーチェンジ。今回の改良における大きなトピックは、フロントマスクを中心としたエクステリアの変更。S-MAXから始まったキネティックデザインを採用したことで、精悍な顔つきへと変貌した。一方、リヤコンビランプがLEDとなったのも変更点のひとつ。またオプションとしてパノラマルーフが新設されたのもポイント。エンジンは、ガソリンが2.0L、1.8L、1.6L、ディーゼルが2.0L、1.8L、1.6Lの合計6機種をラインナップ。とくにガソリン1.8Lは、E85フレックスフューエル燃料にも対応し、環境に配慮している。

◆フォード モンデオ(市販化)

 2006年パリサロンではワゴンのみ公開されていた3代目モンデオは、今回4ドアセダン、5ドアハッチバックも公開され、全3つボディが正式に発表された。エクステリアは「キネティックデザイン」と呼ばれるシャープなデザインが特徴。搭載エンジンは、ガソリンが1.6L(110ps/125ps)、2.0L(145ps)、2.5L(220ps)、ディーゼルが1.8L(100ps/125ps)、2.0L(130ps/140ps)と豊富に用意され、2007年末には遅れて新型の2.3L(161ps)も追加される。トップモデルの2.5Lは、フォーカスSTにも搭載される直列5気筒。発売は2007年夏となる。

◆フォルクスワーゲン ゴルフ ヴァリアント(市販化)

 5代目ゴルフに待望のワゴンモデルが設定された。ゴルフ、ゴルフプラスに続きシリーズ3番目となるヴァリアントの全長は4.56m。ラゲッジスペースは最大1550L、5名乗車時でも745Lを確保。さらに長さ1.36mのパノラマサンルーフを採用し、快適性を大きく高めている。設定されるエンジンは、ガソリンが1.6L自然吸気(102ps)と1.4Lツインチャージャー(140ps)の2機種、ディーゼルが1.9Lターボ(105ps)と2.0Lターボ(140ps)の2機種、合計4機種となる。欧州での発売は2007年初夏で、国内導入のスケジュールは未定。

◆オペル コルサ OPC(市販化)

 コルサに、スポーツモデルOPCモデルが加わった。ボディは3ドア。これに1.6L 直4ターボが搭載され、6速MTが組み合わされる。最高出力は192ps、最大トルクは230Nmを発生するが、このモデルの特徴でもあるオーバーブーストシステムにより、一時的にトルクを266Nmまで高めることも可能。また出力向上にともない、専用チューニングサスや大径ブレーキディスクで足回りも強化される。さらに「バリアブル・プログレッシブ・ステアリング」と呼ばれる可変ギアレシオのステアリングが採用され、クイックなハンドリングを実現。発売は2007年春頃となる。

◆オペル GTCコンセプト(コンセプトカー)

 

◆アウディ A5(市販化)

 新型クーぺ「A5」が発表された。デザインを手がけたのはワルター・デ・シルヴァ氏。エンジンは、ガソリンが3.2L V6(3.2FSI)、1.8L直4ターボ(1.8TFSI)でどちらも直噴式、ディーゼルが3.0L V6(3.0TDI)、2.7L V6(2.7TDI)の全4機種を設定。トランスミッションは、6速MTのほか、8段変速が可能なマルチトロニック(CVT)が組み合わされる。サスペンションはフロントが5リンク式、リヤがトラペゾイダルリンク式。また、パッケージオプションとしてスポーティな外観をもつ「Sライン」も設定される。3月に欧州で受注が開始され、6月からデリバリーされる。

◆アウディ S5(市販化)

 

◆BMW 1er(マイナーチェンジ)

 1シリーズがマイナーチェンジを受け、ジュネーブショーでワールドプレミアされた。この改良では、新たに3ドアが設定されたことがトピック。また、シリーズを通してエクステリアデザインも若干リニューアルされている。さらにエンジンも改良されており、4気筒ガソリンの「120i」「118i」にはハイ・プレシジョン・インジェクション(高精度燃料直接噴射)技術を採用し、燃費が従来比で20%ほど高められた。同じく4気筒のディーゼルエンジンにはコモンレール式燃料噴射装置とVNTターボチャージャーを採用することで、最高出力、トルク、そして燃費ともに向上している。

◆BMW 5er(マイナーチェンジ)

 1シリーズ同様5シリーズもマイナーチェンジを受け、ジュネーブショーで公開された。エクステリアのデザインが一新されたほか、エネルギー回生ブレーキ、オンデマンド作動式電動ウォーターポンプの採用など、メカニズム面での改良点も多い。また、直列6気筒のガソリンエンジンが第2世代へと進化した。新世代6気筒の大きな特徴は、燃料供給が直噴化された点で、これにより出力、燃費ともに大きく向上している。一方ディーゼルエンジンは、3.0リッター直列6気筒(535d/530d/525d)にオールアルミ製のクランクケースを採用することで大幅な軽量化が行われた。

◆BMW M3コンセプト(コンセプトカー)

 M3は3シリーズのハイパフォーマンスモデルの名称で、ベースとなるのは先代同様2ドアクーペ。しかし、標準のクーペモデルとボディパネルを共有しているのはドアとトランクリッドのみで、そのほかのコンポーネントはすべてM3専用設計となるのがトピック。なかでもルーフの素材には軽量なCFRP(炭素繊維構造)が採用され、運動性能を大きく高めている。エンジンは、先代の直列6気筒に代わり、新たに高回転型の新型V型8気筒が搭載。タイヤは19インチが装着される。

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