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 Frankfurt, 63rd International Motor Show

フランクフルトショー

開催期間:2009年9月15日〜9月27日

◆セアト レオン クプラR(市販モデル)

 セアトのCセグメントであるレオンの最強モデル「クプラR」が登場した。ツーリングカー選手権(WTCC)に参戦するレオンのスポーツイメージを受け継ぐこのモデルは、06年に登場した「クプラ」の性能をさらに高めたもの。パワーユニットは「クプラ」と同様2.0TFSIだが、最高出力を240psから265psにアップ。これはアウディ S3にも積まれる高性能エンジンである。トランスミッションは6速MTのみとなり、0-100km/h加速は6.2秒に達する。専用エクステリア、グレーアルカンターラ表皮のバケットシートを奢ったインテリアなどの採用も注目点のひとつ。電子制御LSD「XDS」が搭載されたのも新しい。

◆シュコダ スパーブコンビ(市販モデル)

 08年ジュネーブショーで一新されたシュコダのフラッグシップがスパーブ。メカニズムをVW パサートから譲り受けていることからもわかるとおり、Dセグメントに属するモデルである。そんなスパーブのワゴンモデル「コンビ」がフランクフルトショーで発表された。全長4838、全幅1817、全高1510mmとボディサイズはクラス標準レベル。ラゲッジルームは、通常時で633L、リヤシートを倒せば1865Lもの容量を確保する。装備面では、シュコダ初のキーレス・スタートシステム「KESSY」の採用が新しい。エンジンは、ガソリンが1.4Lターボ、1.8Lターボ、3.6L、ディーゼルが2.0Lターボが用意される。

◆サーブ 9-5(市販モデル)

 サーブのフラッグシップサルーン、9-5が12年ぶりにフルモデルチェンジを受けた。プレミアムモデルに相応しい落ち着いた雰囲気を醸すエクステリア、スイッチの操作感やトリムの素材にもこだわった高級なインテリアなど、質感の面で大幅な進歩を遂げている。当初のエンジンラインアップは、ガソリンが2.0L 直4ターボ、2.8L V6ターボ、ディーゼルが2.0L 直4ターボの全3機種。また、後にE85燃料対応の2.0L 直4ターボなどが加わる予定。2.8L V6には、ハルデックス社製湿式多板クラッチによるセンターデフと電子制御アクティブリヤLSDを備えた4WDが採用される。販売は2010年後半から行われる予定だ。

◆レクサス LF-Ch(コンセプトカー)

 メルセデス Aクラス、BMW 1シリーズなどに代表されるプレミアムCセグメントをターゲットとしたレクサスのコンセプトモデルがLF-Ch。全長4300mm、全幅1790mm、全高1400mmとボディサイズは標準的だが、レクサスのデザインアイコンである「L-finesse」はさらに進化し、複雑な曲線を組み合わせた独特のスタイルを構築している。車名「LF-Ch」からも分かるとおり、EV走行も可能なフルハイブリッドシステムを搭載するのもポイント。ただし市販モデルでは通常のガソリン仕様も用意されると考えられる。インテリアにはセミアニリンレザーのシートが奢られ、クラスを超える高級感を演出している。

◆マツダ MX-5 スーパーライトバージョン(コンセプトカー)

 ロードスター誕生20周年を記念してマツダ・モーター・ヨーロッパ(MME)が設計した究極の1台がこのモデル。“軽さ”を身上とするロードスターだけに、軽量化に徹底的にこだわっており、フロントウインドウ、ルーフを思い切って排除。またロールバーを専用デザインとすることで、スピードスタースタイルとしている。インテリアは、カーボンファイバー製シェルを採用したバケットシート、ブラウンレザーのトリムなど、走りとプレミアム感を両立させた内容となっている。エンジンは、日本仕様にはない1.8Lが積まれ、5速MTが組み合わされる。足まわりは、ビルシュタイン社製ショックなどが奢られる。

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