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 Geneva, 79th Interntional Motor Show

ジュネーブショー

開催期間:2009年3月3日〜3月15日

◆ルノー クリオ(マイナーチェンジ)

 ルノーのBセグメントを担うクリオ(日本名:ルーテシア)シリーズがマイナーチェンジを受けた。エクステリアは、現行型メガーヌやラグナと共通化が図られた新デザインのフロントセクションが注目点。前後バンパーに加え、ヘッドライト形状が大幅変更を受けた。また新グレード「GT」も登場。これはルノーのスポーティグレードとしてほかのモデルにも設定されているもので、クリオではリップスポイラーや専用の足まわりなどが奢られる。一方、従来から存在している本格スポーツの「RS」も同時に改良を受け、こちらは装備充実の「Luxe」と軽量化を図った「Cup」の2仕様が用意されている。

◆ルノー メガーヌエステート(市販モデル)

 2008年パリサロンでワールドプレミアされたメガーヌ。発表当初は5ドアハッチバックとクーペの2タイプだったが、今回のジュネーブショーでは第3番目のボディとなるエステートが発表された。エステートは、ホイールベースを延長することでリヤシートの足もとのスペースを拡大。またラゲッジルームは通常時で524L、リヤシートを畳めば1595Lもの容量を確保する。エンジンは、ガソリン4機種、ディーゼル3機種の計7機種と豊富に用意。なかでも注目なのは日産と共同開発された1.4L 直4ターボ。二酸化炭素排出量を抑えながらも、2.0L並みのトルク溢れる走りを実現する。欧州では8月から発売が開始される。

◆ルノー メガーヌ ルノースポール(市販モデル)

 3代目メガーヌのクーペモデルをベースとした高性能モデル「ルノースポール(RS)」が登場。エクステリアは、前後バンパーが専用デザインとなるほか、オーバーフェンダー、サイドスカート、専用18インチホイールなどを採用することで、さらにアグレッシブなアピアランスとなった。インテリアには専用スポーツシートを装備。エンジンは、先代と同じく2.0L 直4ターボが搭載される。ただし最高出力は250psにまで高められ、大幅な性能アップが図られた。これに組み合わされるのは6速MTのみ。シャシーは、標準のスポーツシャシーに加え、LSDを搭載し走りの性能をさらに高めたカップシャシーが設定される。

◆ルノー グランセニック(市販モデル)

 ルノーのマルチパーパスビークル、セニックがフルモデルチェンジを果たした。今回登場したのは3代目で、先代同様2列5シーターのセニックと3列7シーターのグランセニックの2タイプが用意される。プラットフォームは新型になったばかりのメガーヌ。これにより、室内空間、走りともに大幅なグレードアップを果たしている。なかでも注目すべきはフロントウインドウの大型化。Aピラーを外側に配置することで、視認性を大きく高めている。インテリアは、メータークラスター内に大型液晶ディスプレイを採用したのもポイント。ここには速度計、タイヤ空気圧、リアビューカメラの映像などが表示される。

◆プジョー 3008(市販モデル)

 2008年パリサロンで公開されたプロローグ HYmotion4の市販モデル、プジョー 3008が登場した。308をベースとしたMPV、つまりルノー セニックがライバルとなるこのモデルは、全長4365mm、全幅1837mm、全高1639mmというサイズからもわかるように室内空間は広大。ラゲッジルームは、フロアの高さを3段階に変えられる3ポジションラゲッジフロアを採用し、最大1604Lもの容量を確保する。エンジンは、ガソリンが1.6L 直4(120)と同ターボ(150ps)、ディーゼルが1.6L 直4ターボ(110ps)と2.0L 直4ターボ(163)の計4機種。今後はハイブリット仕様も追加される予定だ。

◆シトロエン DSインサイド(コンセプトカー)

 ダブルシェブロンのブランドロゴをリニューアルするなど、シトロエンは今後のブランド展開に新たな風を吹き込もうとしている。その戦略のひとつとなるのが、高級モデルライン「DS」シリーズの導入だ。DSはかつてのフラッグシップモデルの名称で、Bセグメント(C3)、Cセグメント(C4)、Dセグメント(C5)の各車に、それぞれDS3、DS4、DS5というより上級のモデルを導入する予定。今回発表されたDSインサイドは、次期C3の上級モデルDS3のコンセプト。ゆるやかな円を基調とした現行C3から、メッキで縁取られた台形グリルを採用し、力強いスタイリングとされている。正式デビューは2010年。

◆セアト エクセオST(市販モデル)

 2008年パリサロンでワールドプレミアされたセアトブランドの最上級モデルがエクセオである。そのエクセオに、ステーションワゴン「ST」が追加された。エクセオは、先代アウディ A4(B7)をベースに、セアトブランド向けにリニューアルされたモデル。搭載されるエンジンは、セダンと同じく1.6L〜2.0Lターボの合計4機種。ラゲッジルームはフル乗員時では442Lを確保する。装備面では、デュアルゾーンオートエアコンやヒーテッドドアミラー、リアパーキングアシスト、タイヤ空気圧センサーなどの基本的な装備はほぼ網羅。生産はセダンと同じくスペイン・マートレル工場で行われ、今夏欧州で発売される。

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