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 Geneva, 79th Interntional Motor Show

ジュネーブショー

開催期間:2009年3月3日〜3月15日

◆シボレー スパーク(市販モデル)

 2007年のニューヨークショーで公開された「ビートコンセプト」に端を発し、以降さまざまなモーターショーに出展され続けていたシボレー渾身のコンパクトモデルがスパーク。このジュネーブショーで、いよいよ市販モデルが公開された。ボディは、全長3640mmと、欧州A〜Bセグメントに属するサイズにまとめられるが、ホイールベースは2375mmと長く、室内は充分以上の居住スペースが確保されている。インテリアは、ステアリングコラムに配されたインパネクラスターが特徴的。搭載エンジンは1.0Lと1.2Lの2機種が用意される。販売は2010年初旬から欧州を皮切りに開始され、以降世界各地に展開される。

◆インフィニティ エッセンス(コンセプトカー)

 今年で20周年を迎えたインフィニティブランドから送り出された、高級スポーツクーペのコンセプトモデルがエッセンス。抑揚の強いボディラインは、同ブランドのG37クーペ(スカイラインクーペ)をさらにエレガントに、そしてダイナミックに昇華したもの。2シーターとなるインテリアは、運転席側がブラック、助手席側がアーシーレッド基調とされ、既存のスポーツカーとは一風変わったラグジュアリーを提案。搭載されるエンジンは、3.7Lの「VQ37」にツインターボを搭載することで440psを発生。さらに、160psを発生する新開発3Dモーターを組み合わせたハイブリッドカーとなるのが大きな特徴。

◆マツダ 3 MPS(追加モデル)

 2代目アクセラの本格スポーツモデル「マツダ3MPS(マツダスピードアクセラ)」が登場した。エクステリアは、エアスクープを配したボンネットや専用前後バンパーなど、見た目からヤル気を感じさせるアグレッシブなスタイル。またカウルメンバー内に補強を施し、リヤサスタワーとリヤフロアの結合部にガセットを追加するなど、ボディ剛性も大幅にアップ。搭載エンジンは、先代と同様に直噴式の2.3L 直4ターボ。最高出力は260psと先代とほぼ同程度となる。トランスミッションは専用開発された6速MTのみで、0-100km/h加速は6.1秒を達成。燃費も10.8km/Lと先代から改善され、ユーロ5にも適合する。

◆三菱 プロトタイプ i MiEV(コンセプトカー)

 三菱が実証実験を繰り返す電気自動車アイミーブの、欧州向けのプロトタイプが公開された。ベースとなっているのは軽自動車のアイ。欧州における道路事情に合わせてボディサイズを拡大。全長3450mm、全幅1520mm、1600mmと、オーバーハングが延長されると同時にワイドトレッド化された。リヤに配されるのは、リチウムイオン電池、モーター、インバーターなどのEV関連システム。モーターの最高出力は64ps、最大トルクは18.4kgmと、十分以上の性能を持つ。インテリアは、ダイヤル式のシフトスイッチやエアコン吹き出し口などリング状の造形を多用し、くつろぎの室内空間を演出している。

◆三菱 i MiEVスポーツエア(コンセプトカー)

 アイミーブをベースに、スポーティな2ドアクーペボディを与えたモデルがアイミーブスポーツエアである。半透明な樹脂製ルーフは脱着可能とされ、爽快なドライビングが愉しめる。なお、ルーフ自体にはソーラーパネルが内蔵されている。メカニズムはアイミーブとほぼ共通で、リヤに永久磁石式同期型モーターと大容量リチウムイオンバッテリーを搭載。しかし、モーターを改良することで、最高出力は81ps、最大トルクは23.4kgmへとスペックアップを果たした。さらにボディの一部にアルミを用いて軽量化を図ったほか、バッテリー搭載位置の見直しを行うことで、走りの性能をさらに高めている。

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