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MAZDASPEED ATENZA   [2005y-2008y]

マツダスピードアテンザ(1st/GG)

マツダスピードアテンザ

解説

 それまでのカペラに代わり、2002年5月に登場した新世代ミドルクラスがアテンザである。アテンザは、全てをゼロから設計し、スポーティなイメージを打ち出す新生マツダの世界戦略車第1弾のモデルとして登場。ボディタイプは、「スポーツ」と呼ばれる5ドアハッチバック、ステーションワゴン、4ドアセダンの全3タイプが用意された。そんなアテンザに、2005年8月に追加された待望のハイパフォーマンスモデルがマツダスピードアテンザである。

 それまでは、5ドアのアテンザスポーツがスポーツイメージを牽引し、なかでも専用チューンのサスと18インチタイヤを装着した「23Z」と呼ばれるモデルが、シリーズ中もっともスポーティな位置づけであった。しかし新しく追加されたマツダスピードアテンザは、それを遥かに超える性能を備えたピュア・スポーツセダンとして、そのラインナップに加わった。

 ベースとなったのは、スポーツイメージの牽引役であった5ドアではなく、4ドアセダンとされた。これは、リヤ周りの開口部が大きい5ドアは、剛性確保の面で不利だという理由からである。エクステリアには専用ボンネット、専用フロント&リヤバンパー、リヤスポイラーなどが採用され、ベースモデルと比べるとよりアグレッシブなスタイルへと変貌した。インテリアは、サイドサポートの張り出しを強めたセミバケットシート、280km/hフルスケールの専用ブラックアウトメーター、アルミペダルなど、ハイパフォーマンス・セダンに相応しい装備が奢られている。

 エンジンは、従来の2.3L 直4DOHCをベースに、新たに直噴ターボを組み合わせた新開発「2.3DISIターボ(L3-VDT)」が搭載されたのが大きな特徴といえる。圧縮比はターボエンジンとしては高めの9.5とされ、低中速域でのトルクとエンジンレスポンスを大幅に高めた。最大出力は272ps、最大トルクは380Nmを発生するハイスペックエンジンながらも、「平成17年基準排出ガス75%低減レベル」、「平成22年度燃費基準+5%達成」という高い環境性能を実現し、グリーン税制も受けられる。これに組み合わされるトランスミッションは6速MTのみとなる。

 またベースモデルはFFであるが、マツダスピードアテンザは、電子制御アクティブトルクコントロールカップリング4WDシステムを介し、4輪を駆動するのもトピック。車速、横G、エンジン回転数などの情報を電子式4WDコントロールユニットにフィードバックすることで、前後輪のトルク配分を100:0から50:50の範囲で調整。さらにリヤデフにはトルク感応型のスーパーLSDを採用し、低ミュー路でのトラクション性能やコーナーリング性能を高めている。

 サスペンションは、フロントがダブルウィシュボーン、リヤがマルチリンクと、ベースモデルと同じ形式。しかし、よりハードなコイルスプリング、大径化されたスタビライザーを装着するなどし、エンジン出力の大幅な向上に合わせた専用チューニングが施されている。さらにショックアブソーバーには、通常のツインチューブ式ではなくモノチューブ式が採用され、減衰力特性を高めているのもポイント。ブレーキは前後に大径ローターを採用し、制動力を強化。さらに横滑り防止機能「DSC」が標準装備され、安全性にも配慮されている。

 マツダスピードアテンザのライバルとなるのは、スバル「レガシィB4 2.0GT spec.B」、アウディ「S4」、アルファロメオ「156GTA」などに代表されるDセグメントのハイパフォーマンスモデル。その中でもマツダスピードアテンザは、操る楽しさや安定性、そして高い環境性能をもつ魅力的なスポーツセダンに仕立てられている。

 2008年1月には、アテンザシリーズのフルモデルチェンジを受けて、マツダスピードアテンザの生産も終了した。

主要諸元 " 2005y  MAZDASPEED ATENZA "

寸法・重量エンジン・トランスミッション
車格Dセグメント型式L3-VDT
乗車定員5名種類2.3L 直4 DOHC 16V ターボ
全長×全幅×全高4760×1780×1430 mm気筒内径×行程87.5×94.0 mm
ホイールベース2675 mm総排気量2260 cc
トレッド前/後1540/1540 mm圧縮比9.5
最低地上高135 mm最大出力200kW[272ps]/5500rpm
重量1560 kg最大トルク380Nm[38.7kgm]/3000rpm
ステアリング形式ラック&ピニオン式
パワーステアリング
燃料供給装置筒内直接噴射式(DI)
無鉛プレミアムガソリン
サスペンション前ダブルウィッシュボーン
コイルスプリング
燃料タンク容量60 L
サスペンション後マルチリンク
コイルスプリング
トランスミッション6MT
ブレーキ前ベンチレーテッドディスク駆動方式4WD
ブレーキ後ディスク動力性能
タイヤ前215/45R18最高速度-
タイヤ後215/45R180-100km/h加速-
走行安定装置ABS/DSC

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