解説
ファミリアの後継として2003年9月に登場したマツダ アクセラ。2006年6月に内外装デザインなどマイナーチェンジが行われ、それと同時に登場したのがマツダスピードアクセラである。アクセラには4ドアセダン、5ドア(アクセラスポーツ)の2つのボディが存在するが、マツダスピードアクセラのベースとなるのは5ドア。エンジンは、2.3L 直列4気筒を直噴ターボ化した2.3DISIターボが搭載される。これはマツダスピードアテンザと共通のユニットであるが、最高出力はそれよりもやや低い264ps、最大トルクは38.7kgmを発生。それでもこの数値は、V6をボンネットの下に押し込んだVW ゴルフ R32(250ps)やアルファロメオ 147 GTA(250ps)をも上まわるクラス最強を誇った。組み合わされるトランスミッションは6速MTのみとこれまた硬派な仕様。駆動方式はFF方式が採用された。
FFとしては異例のハイパワー化に対応するため、新開発のトルク感応式スーパーLSD、ステアリング操舵に応じたトルク制御システムの採用、ドライブシャフトの剛性チューニングなどを実施。またフロントブレーキには17インチディスクと8インチ&9インチのタンデムブースターを採用して強力なストッピングパワーを発生させている。外観は専用デザインのフロントグリル、ボンネット、エアロバンパーなどが採用されると同時に、ワイドフェンダー化も実施。アンダーフロアカバーを床下に装着するなど空力にも配慮しているのも見逃せない点だ。室内はセミバケットタイプのシートが装着される。その乗り味は、じゃじゃ馬という言葉がしっくりくるもので、これを手懐けて走るのは、FFスポーツの醍醐味と言えよう。国産スポーツカー市場が冷え込んだ2000年代初頭もRX-8と走りにこだわるモデルを投入してきたマツダ。2006年にはフルモデルチェンジを受けた2代目が登場している。マツダスピードアクセラは、Cセグメントスポーツリーグに彗星のごとく登場した、希少な国産ハイパフォーマンスカーなのだ。
主要諸元 " 2006y MAZDA MAZDASPEED AXELA "
寸法・重量 | エンジン・トランスミッション | ||
車格 | Cセグメントスポーツ | 型式 | L3-VDT |
乗車定員 | 5名 | 種類 | 2.3L 直4 DOHC 16V ターボ |
全長×全幅×全高 | 4435×1765×1465 mm | 気筒内径×行程 | 87.5×94.0 mm |
ホイールベース | 2640 mm | 総排気量 | 2260 cc |
トレッド前/後 | 1535/1525 mm | 圧縮比 | 9.5 |
最低地上高 | 145 mm | 最高出力 | 194kw[264ps]/5500rpm |
重量 | 1390 kg | 最大トルク | 380Nm[38.7kgm]/3000rpm |
サスペンション前 | マクファーソンストラット | 燃料タンク容量 | 55 L |
サスペンション後 | マルチリンク | トランスミッション | 6MT |
ブレーキ前 | ベンチレーテッドディスク | 駆動方式 | FF |
ブレーキ後 | ディスク | 動力性能 | |
タイヤ前 | 215/45R18 | 最高速度 | -- km/h |
タイヤ後 | 215/45R18 | 0-100km/h加速 | --秒 |