GRカローラ
GR86(2nd/ZN8)
86(1st/ZN6)
MR-S(W30系)
MR2(2nd/W20系)
MR2(1st/W10系)
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解説
1989年10月、トヨタのミッドシップスポーツ「MR2」がフルモデルチェンジを受けた。この年はユーノスロードスター、フェアレディZ(Z32型)、スカイラインGT-Rなど、数々の国産スポーツカーが登場した記念すべき年でもある。90年代が間近に迫り、バブル好景気に浮き足立つ情勢のなかで2代目MR2(SW20型)は生まれた。先代と同じく、2代目もまた前輪駆動車のシャシーを流用することになり、エンジンは車体後方に横置きされる。サイズはひとまわり拡大され、全長は4170mmと、コンパクトスポーツカーとしてはやや大柄なボディを持つ。しかしショートノーズの独特の佇まいは小さなスーパーカーといった趣で、丸みのあるデザインと相まって近代のリアルスポーツらしい存在感を放っていた。なお、ボディバリエーションとして、クローズドクーペのほかTバールーフも設定される。
エンジンは先代の「4A」に代わり、新世代スポーツユニット「3S」を搭載。2.0L 直4DOHCのこのエンジンは、ツインセラミックターボを組み合わせたモデルが225ps、自然吸気モデルが160psを発揮した。前者は5速MT、後者は5速MTのほか4速ATも選択可能。また、サスペンションは前後とも新設計のストラットを採用している。グレードはターボ車の「GT」、自然吸気の「G」「Gリミテッド」の3タイプでスタート。しかし、MR2の持つ高度なスペックとは裏腹に、ミッドシップならではの癖の強い車両特性は、限界領域において気難しい挙動も持ち合わせていた。
1991年にはサスペンションまわりが見直されると同時に、装備を省いた「GT-S」が追加された。「GT」「GT-S」ともにビルシュタイン社製ダンパーやLSDを標準装備することで、洗練された走りを獲得。さらに1993年の改良では、吸排気系などの見直しにより最高出力、最大トルクともに増加。以降も年次改良を繰り返すことでMR2はリアルスポーツらしい走りを身につけていったが、1999年にはMR-Sにその座を譲り、10年にも及ぶ生産を終えた。
主要諸元 " 1996y TOYOTA MR2 GT "
寸法・重量 | エンジン・トランスミッション | ||
車格 | コンパクトスポーツ | 型式 | 3S-GTE |
乗車定員 | 2名 | 種類 | 2.0L 直4 DOHC 16Vターボ |
全長×全幅×全高 | 4170×1695×1235 mm | 気筒内径×行程 | 86.0×86.0 mm |
ホイールベース | 2400 mm | 総排気量 | 1998 cc |
トレッド前/後 | 1470/1450 mm | 圧縮比 | 8.5 |
最低地上高 | -- mm | 最高出力 | 245ps/6000rpm |
重量 | 1280 kg | 最大トルク | 31.0kgm/3200rpm |
サスペンション前 | ストラット | 燃料タンク容量 | 54 L |
サスペンション後 | ストラット | トランスミッション | 5MT |
ブレーキ前 | ベンチレーテッドディスク | 駆動方式 | MR |
ブレーキ後 | ベンチレーテッドディスク | 動力性能 | |
タイヤ前 | 195/55R15 | 最高速度 | -- km/h |
タイヤ後 | 225/50R15 | 0-100km/h加速 | --秒 |