GRカローラ
GR86(2nd/ZN8)
86(1st/ZN6)
MR-S(W30系)
MR2(2nd/W20系)
MR2(1st/W10系)
※専用ページにリンクします。
解説
2世代続いた小型ミッドシップ2シーターのMR2は、1999年10月にフルモデルチェンジ。ただし名称をMR-Sに改め、従来のクーペからオープンボディへと大胆な変更がなされた。その背景にあるのは、MR2が高性能化の一途を辿り、シャシー性能が限界点に到達してしまったことが挙げられる。最終的に245psに達したMR2から一転、性能を使い切ることができるライトウェイトスポーツカーとして装いを新たにしたのである。また、同クラスのライバルであるロードスターが人気を博していたことも、MR-Sがオープンスポーツカーとなった大きな理由のひとつだろう。
エクステリアは、MR2時代のリトラクタブル式ライトを廃し、固定式となったのが目新しい。全長3885mm、全幅1695mmとMR2よりもさらに小型のボディは、どこか愛嬌のあるデザインが与えられていた。歴代MR2の慣わしでもある小型のFFシャシーの一部流用は、今回も行われた。エンジンは車体中央に横置きに搭載。ただしボディそのものは完全なる新設計となり、各所にクロスメンバーなどを効果的に配置することで、970kg(Sエディション)とMR2のターボ車から300kg近くも重量削減に成功している。エンジンは、新世代1.8L 4気筒「1ZZ-FE」を搭載。最高出力は140psと控えめながらも、軽量ボディには十分以上の軽快感を与えていた。トランスミッションは当初5速MTのみだったが、登場翌年にシーケンシャル式5速MTも選べるようになり、AT限定のユーザーでも乗れるようになった。
当初のグレード構成は廉価版の「Bエディション」、標準タイプ、アルミホイールなど装備を充実させた「Sエディション」に加え、翌年には本革内装の「Vエディション」が設定されている。2002年の大幅改良ではミッションが全車6速化され、内外装デザインをリフレッシュ。しかしスポーツカー不遇の時代の波により、2007年に生産終了した。直接の後継ではないが、トヨタのコンパクトスポーツは、2012年登場の「86」が引き継ぐことになった。
主要諸元 " 1999y TOYOTA MR-S S EDITION "
寸法・重量 | エンジン・トランスミッション | ||
車格 | コンパクトスポーツ | 型式 | 1ZZ-FE |
乗車定員 | 2名 | 種類 | 1.8L 直4 DOHC 16V |
全長×全幅×全高 | 3885×1695×1235 mm | 気筒内径×行程 | 79.0×91.5 mm |
ホイールベース | 2450 mm | 総排気量 | 1794 cc |
トレッド前/後 | 1475/1460 mm | 圧縮比 | 10.0 |
最低地上高 | - | 最高出力 | 140ps/6400rpm |
重量 | 970 kg | 最大トルク | 17.4kgm/4400rpm |
サスペンション前 | ストラット | 燃料タンク容量 | 48 L |
サスペンション後 | ストラット | トランスミッション | 5MT |
ブレーキ前 | ベンチレーテッドディスク | 駆動方式 | MR |
ブレーキ後 | ベンチレーテッドディスク | 動力性能 | |
タイヤ前 | 185/55R15 | 最高速度 | -- km/h |
タイヤ後 | 205/50R15 | 0-100km/h加速 | --秒 |