◆日産

スペシャルティ

シルビア(S15)

ミドルスポーツクーペ

スカイラインGT-R(5th/R34)

スカイラインGT-R(4th/R33)

スカイラインGT-R(3th/R32)

ミドルスポーツ

フェアレディZ(7th/Z35)

フェアレディZ(6th/Z34)

フェアレディZ(5th/Z33)

フェアレディZ(4th/Z32)

フェアレディZ(3rd/Z31)

プレミアムスポーツ

GT-R(R35)

クラシックスポーツ

※専用ページにリンクします。

トップ > スポーツカーアーカイブ > 日産 > マーチ(3rd/K12)

MARCH 12SR   [2003y-2005y]

マーチ 12SR(3rd/K12)

マーチ前 マーチ後

解説

 1982年に誕生して以来、日産のボトムレンジを担ってきたマーチ。親しみやすいスタイリングをもつ低価格な大衆車として、日本だけでなく海外でも人気を博したコンパクトカーである。2002年3月には10年ぶりのフルモデルチェンジが行われ、3代目(K12)が登場した。3代目マーチは「ユーザーフレンドリーを追求した、おしゃれな新世代コンパクトカー」を開発コンセプトに、ルノーと共同開発された新世代シャシー「Bプラットフォーム」を採用。これは後に登場するティーダやルノー「クリオ」にも用いられる。

 この3代目でもっとも話題となるのはエクステリアである。丸みを帯びたスタイルを基本としながらも、サイドに水平基調のショルダーラインを組み合わせた、非常にオリジナリティのある可愛らしいデザインとされた。またボディカラーのバリエーションは、カラフルな全12色を用意。斬新で奇抜なスタイリングでありながら、市場には多くの人に受け入れられ、ヒットモデルとなった。

 ボディタイプは、3ドア/5ドアハッチバックに加え、2007年6月登場したメタルトップ・カブリオレ「マイクラC+C」が存在。マイクラC+Cは英国で生産されたものが逆輸入され、国内では1500台が限定発売された。全長は3695mmと先代(K11)よりもやや短いながらも、大人4人が快適に座ることができる室内スペースを確保。一方、最小回転半径は4.4mとクラストップレベルの値を実現し、取り回しの良さがさらに高められた。またキーを携帯するだけでドアのロック・アンロックやエンジン始動・停止が可能な次世代のキーレスシステム「インテリジェントキー」が採用されたのも大きなトピック。

 デビュー当初のエンジンは、新開発の直列4気筒DOHC(CR型)で、排気量別に1.0L(68ps)、1.2L(90ps)、1.4L(98ps)の3機種が用意された。組み合わされるトランスミッションは5速MTと4速AT。駆動方式は当初FFのみであったが、同年9月にはモーターで後輪を駆動する「e-4WD」搭載のモデルも加えられた。

 そんな3代目マーチに、待望のスポーツモデルが追加されたのは2003年10月のこと。その名もマーチ「12SR」。これは日産の関連会社であるオーテックが手がけたもので、先代モデルにはこのようなスポーツモデルが存在しなかったことを考えると、初代「ターボ」以来、久々のホットバージョンということになる。

 このモデルのベースとされたのは、中核グレードとなる「12c」。搭載エンジンは、1.2LのCR12DE型をベースに、専用ピストンによる圧縮比アップ、高回転型カムプロフィールの採用、排気マニホールド径の拡大などを実施。さらに低排圧キャタライザー、専用構造マフラー採用による排気効率の向上など本格的なチューニングが施され、最高出力はなんと20%増しの108psを発生するスポーツユニットに仕上げられており、ライバルのトヨタ「ヴィッツRS」やマツダ「デミオスポルト」と比べると本格的なスポーツチューニングがなされたモデルであった。これに組み合わされるトランスミッションは5速MTのみ。

 サスペンションは、形式こそフロントがストラット式、リヤがトーションビーム式と標準モデルと同じであるが、専用スポーツチューンドサスペンションの採用によるハードなセッティングの足回りによって、サーキットでも楽しめるスポーティな操舵性を実現。また高出力化にともない、専用テールクロスバーを装着して車体剛性の向上を図ったほか、タイヤにはハイグリップな15インチブリジストン「ポテンザRE-01」が採用されたのも、このモデルのスポーツ性を物語っている。

 エクステリアは、「14s」と同タイプのエアロパーツ(フロント・サイド・リヤ・ルーフ)に加え専用フロントエアスパッツが装着され、高速安定性を高めている。インテリアは、「12SR」専用スポーツシート、オレンジステッチを施した本革巻ステアリング、本革巻シフトノブ、専用アルミペダルを採用するなどスポーツモデルに相応しい装備を充実。この「12SR」は、3ドアのほか5ドアも用意され、ユーザーの間口を広めている。

主要諸元 " 2003y  MARCH 12SR (3DR) "

寸法・重量エンジン・トランスミッション
車格Bセグメント型式CR12DE
乗車定員5名種類1.2L L4 DOHC 16V
全長×全幅×全高3695×1670×1505 mm気筒内径×行程71.0×78.3 mm
ホイールベース2430 mm総排気量1240 cc
トレッド前/後1460/1445 mm圧縮比11.5
最低地上高120 mm最高出力79kW[108ps]/6900rpm
重量910 kg最大トルク134Nm[13.7kgm]/3600rpm
ステアリング形式ラック&ピニオン式
パワーステアリング
燃料供給装置電子制御燃料噴射式
(ニッサンEGI)
サスペンション前ストラット
コイルスプリング
燃料タンク容量41 L
無鉛プレミアムガソリン
サスペンション後トーションビーム
コイルスプリング
トランスミッション5MT
ブレーキ前ベンチレーティドディスク駆動方式FF
ブレーキ後リーディングトレーリング動力性能
タイヤ前185/55R15 81V
(ポテンザRE-01)
最高速度-
タイヤ後185/55R15 81V
(ポテンザRE-01)
0-100km/h加速-
走行安定装置ABS

関連リンク