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SKYLINE GT-R   [1999y-2002y]

スカイラインGT-R(5th/R34)

スカイラインGT-R

解説

 1998年5月にフルモデルチェンジを受け、通算10代目(R34)となったスカイライン。セダンとクーペが選べるのは先代と同じだが、ホイールベースや全長を短縮することで、より運動性能に重きを置いた基本設計がなされていた。そして、その土台は翌年に遅れてデビューを果たしたGT-Rでも大きく活きることになる。全長が4600mmに抑えられると同時にマッシブなデザインが与えられた結果、高性能スポーツカーに相応しい走りと佇まいを手に入れたのだ。お馴染みの丸型テールランプは引き続き採用され、ファンも納得のスタイルなことも注目ポイントだろう。
 エンジンは、R32時代から受け継がれた2.6L 直6ツインターボ(RB26DETT)が、このR34にも搭載された。最高出力は280psと従来のままだが、セラミック製タービンを採用したことで最大トルクは40.0kgmに増強され、低回転域でも乗りやすいものになった。トランスミッションはゲトラグ社と共同開発された6速MTを搭載。当初のグレード構成は、「GT-R」と「GT-R Vスペック」、そしてモータースポーツ向けの「GT-R N1」の3タイプ。なかでも上級モデルのVスペックには、カーボン製ディフューザーや可変2段リヤウイングなどで空力性能を高めた「アドバンスドエアロシステム」、「アクティブLSD」、「アテーサE-TS PRO」など、より走りにに特化した装備が与えられている。
 翌年には一部改良を受け、N1仕様と同じく全車のリヤブレーキローター径が拡大されたほか、ターンシグナルランプがクリアに変更された。同時にVスペックはVスペックIIへと進化し、量産車では初のカーボンボンネット(ボディ同色タイプ)を採用。さらにV字型エアダクトが付き、冷却効果も高められた。その後、本革シートなどを与えたMスペックの発売を経て、2002年には1000台限定の「ニュル」をリリース。ファンに惜しまれながら、これを最後にスカイラインGT-Rは生産を終えた。しかし2007年に「GT-R」のバッジを掲げるニューモデルが誕生している。

主要諸元 " 1999y  NISSAN SKYLINE GT-R V SPEC "

寸法・重量エンジン・トランスミッション
車格Dセグメントスポーツ型式RB26DETT
乗車定員4名種類2.6L 直6 DOHC 24Vターボ
全長×全幅×全高4600×1785×1360 mm気筒内径×行程86.0×73.7 mm
ホイールベース2665 mm総排気量2568 cc
トレッド前/後1480/1490 mm圧縮比8.5
最低地上高-- mm最高出力206kw[280ps]/6800rpm
重量1560 kg最大トルク392Nm[40.0kgm]/4400rpm
サスペンション前マルチリンク燃料タンク容量65 L
サスペンション後マルチリンクトランスミッション6MT
ブレーキ前ベンチレーテッドディスク駆動方式4WD
ブレーキ後ベンチレーテッドディスク動力性能
タイヤ前245/40ZR18最高速度-- km/h
タイヤ後245/40ZR180-100km/h加速--秒