シビック タイプR(6th/FL5)
シビック タイプR(5th/FK8)
シビック タイプR(4th/FK2)
シビック タイプR(3rd/FD2・FN2)
シビック タイプR(2nd/EP3)
シビック タイプR(1st/EK9)
CR-Z(ZF1)
CR-X デルソル(3rd/EG)
CR-X(2nd/EF8)
バラードスポーツCR-X(1st)
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解説
1976年5月に登場して以来、ホンダのミドルクラスを担うアコード。そんなアコードは、2002年10月にフルモデルチェンジが行われ、7代目(CL7〜9型)が登場した。今回のアコードの開発コンセプトは「New Quality Tourer」。走り、質感、安全性、そして環境性能を高い次元で実現し、先進的な装備を積極的に採用するなど、ミドルクラスのベンチマークとして開発された。先代では、日本、欧州、北米と各地域で異なったボディとされたが、今回は日本と欧州の仕様を統一。北米仕様は、日本における「インスパイア」に該当する。ボディタイプは、先代同様4ドアセダンとステーションワゴンの2タイプが設定される。アコードは欧州Dセグメントに属し、国内では日産「プリメーラ」、マツダ「アテンザ」、スバル「レガシィ」などがライバルとなる。
エクステリアは、空力性能を追求したシャープなデザインを採用し、スポーティで躍動感あるスタイリングとなった。とくにセダンでは、世界トップレベルの空力性能CD値0.26を誇る。インテリアでは、その質感が大幅に高められ、室内空間も拡大。また、6:4分割可倒式リアシートや、外からでもスイッチを押すだけでトランクを開けることができる電気式トランクオープンスイッチの採用など、日常での使い勝手も考慮された。さらに、今回新たに「HiDS」と呼ばれる車線維持支援、車間/車速制御装置、スマートカードキー、音声認識DVDナビなどの先進装備が、一部グレードにオプション設定されたのも特筆すべき点であろう。
エンジンは、全車に直列4気筒DOHCを搭載。排気量別に、2.0L(K20A)と2.4L(K24A)の2機種が設定された。それぞれ可変バルブタイミング・リフト(VTEC)に加え可変バルブタイミング・コントロール(VTC)を組み合わせることで、最高出力は、2.0Lが155ps、2.4Lが200psを発生する。組み合わされるトランスミッションは新開発の5速AT。また、電子制御スロットルDBW(ドライブ・バイ・ワイヤ)が採用され、エンジンレスポンスの向上と細かなスロットルコントロールが可能となったのもポイント。サスペンションは、フロントがダブルウィッシュボーン、リヤが5リンク式ダブルウィッシュボーンとなる。
そんなアコードのスポーツモデルに位置付けられるのが「ユーロR」である。先代ではモデルライフの途中で追加設定された「ユーロR」であるが、今回はデビューと同時に設定された。エクステリアには、専用フロントバンパー、ハニカムメッシュのフロントグリル、専用デザインの17インチアルミホイールなどが採用され、よりアグレッシブなスタイリングとされた。インテリアでは、MOMO社製本革巻ステアリング、レカロ社製バケットシート(フロント)、アルミ製シフトノブ、アルミペダルなど、スポーツモデルに相応しい装備が充実している。
このモデルの真価は内外装だけに留まらない。搭載されるエンジンには、標準モデルと同じ2.0L(K20A)であるものの、ピュアスポーツカーのインテグラ・タイプRと同様のチューニングが施され、最高出力はリッター100psを超える220ps、最大トルクは206Nmというハイパフォーマンスを手に入れた。これは、最高出力の発生回転数が8000rpmと、極めて高回転型のパワーユニットである。組み合わされるトランスミッションは6速MTのみ。またハイパワー化にともない、当然足回りにも手が加えられている。スプリング、スタビライザー、ブッシュ類をハードなものに変更すると同時に、ダンパーの減衰力を最適化。さらにフロントには左右連結ストラットタワーバーを採用し、乗り心地を犠牲にすることなく高い操縦安定性を実現している。
ライバルはスバル「レガシィB4」、マツダ「アテンザ23Z」、フォード「モンデオST220」などのDセグメントスポーツ群。そのなかでもこの「EURO R」は、高性能スポーツユニットを搭載した魅力あるピュアスポーツセダンのひとつであろう。
主要諸元 " 2002y ACCORD EURO R "
寸法・重量 | エンジン・トランスミッション | ||
車格 | Dセグメント | 型式 | K20A |
乗車定員 | 5名 | 種類 | 2.0L 直4 DOHC 16V |
全長×全幅×全高 | 4665×1760×1450 mm | 気筒内径×行程 | 86.0×86.0 mm |
ホイールベース | 2670 mm | 総排気量 | 1998 cc |
トレッド前/後 | 1515/1515 mm | 圧縮比 | 11.5 |
最低地上高 | 150 mm | 最高出力 | 162kW[220ps]/8000rpm |
重量 | 1390 kg | 最大トルク | 206Nm[21.0kgm]/6000rpm |
ステアリング形式 | ラック&ピニオン式 電動式パワーステアリング | 燃料供給装置 | 電子制御燃料噴射式(ホンダPGM-FI) |
サスペンション前 | ダブルウィッシュボーン コイルスプリング | 燃料タンク容量 | 65 L 無鉛プレミアムガソリン |
サスペンション後 | 5リンク・ダブルウィッシュボーン コイルスプリング | トランスミッション | 6MT |
ブレーキ前 | ベンチレーテッドディスク | 駆動方式 | FF |
ブレーキ後 | ディスク | 動力性能 | |
タイヤ前 | 215/45R17 87W | 最高速度 | - |
タイヤ後 | 215/45R17 87W | 0-100km/h加速 | - |
走行安定装置 | ABS |