シビック タイプR(6th/FL5)
シビック タイプR(5th/FK8)
シビック タイプR(4th/FK2)
シビック タイプR(3rd/FD2・FN2)
シビック タイプR(2nd/EP3)
シビック タイプR(1st/EK9)
CR-Z(ZF1)
CR-X デルソル(3rd/EG)
CR-X(2nd/EF8)
バラードスポーツCR-X(1st)
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解説
スポーツカーで賑わった1990年代。ホンダは1990年に1000万円級のNSXを投入する一方、1991年には軽自動車のビートを発売するなど、多様なモデルを展開していた。1995年にはインテグラをベースに高回転型エンジンを与えた「タイプR」を設定。続く1997年にはシビックも同様に「タイプR」のバッジが与えられた。当時シビックには「SiR」というスポーツグレードが存在していたが、「タイプR」はそれを凌駕する性能を備えて登場した。
1.8Lのインテグラとは異なり、シビック タイプRに搭載されたのは1.6L 直4DOHCの「B16B」。このエンジンは、8000回転以上の高回転を許容する専用バルブシステム、吸排気抵抗の低減、圧縮比の向上などにより、最高出力はリッター当たり116psとなる185psを発揮していた。これに組み合わされるのは5速MTのみ。レーシングカー顔負けの鋭い吹け上がりが楽しめるエンジンは、格上のインテグラ タイプRにも負けない魅力を備えていた。
足まわりは、標準グレードよりもローダウンされ、サスペンションはさらにハードなセッティング。高い制動力、耐フェード性向上を実現する大径ブレーキローター、パフォーマンスロッドを採用するなど、当時の量産車ベースのスポーツモデルとしては異例の本格的なチューニングが施されているのが特徴。またトルク感応式ヘリカルLSD、スポーツABS、ポテンザRE010タイヤが標準装着されており、そのままサーキットへ持ち出すユーザーもいたほどである。エクステリアは、専用バンパー、前後スポイラー、5穴の専用アルミホイールで差別化。インテリアの赤いレカロ社製バケットシートやチタン削り出しシフトノブも、ピュアスポーツに相応しい雰囲気を高めている。
1998年9月のマイナーチェンジでは外観を小変更。1999年12月には、快適装備を充実させた「タイプR X」も追加された。そして2001年10月、次世代シビックをベースとする2代目タイプRにバトンタッチされたのだった。
主要諸元 " 1997y HONDA CIVIC TYPE R "
寸法・重量 | エンジン・トランスミッション | ||
車格 | Cセグメントスポーツ | 型式 | B16B |
乗車定員 | 4名 | 種類 | 1.6L 直4 DOHC 16V |
全長×全幅×全高 | 4180×1695×1360 mm | 気筒内径×行程 | 81.0×77.4 mm |
ホイールベース | 2620 mm | 総排気量 | 1595 cc |
トレッド前/後 | 1480/1480 mm | 圧縮比 | 10.8 |
最低地上高 | 135 mm | 最高出力 | 185ps/8200rpm |
重量 | 1050〜1090 kg | 最大トルク | 16.3kgm/7500rpm |
サスペンション前 | ダブルウイッシュボーン | 燃料タンク容量 | 45 L |
サスペンション後 | ダブルウイッシュボーン | トランスミッション | 5MT |
ブレーキ前 | ベンチレーテッドディスク | 駆動方式 | FF |
ブレーキ後 | ディスク | 動力性能 | |
タイヤ前 | 195/55R15 | 最高速度 | -- km/h |
タイヤ後 | 195/55R15V | 0-100km/h加速 | --秒 |
◆Honda Collection Hall 収蔵車両走行ビデオ CIVIC TYPE R(1997年)