シビック タイプR(6th/FL5)
シビック タイプR(5th/FK8)
シビック タイプR(4th/FK2)
シビック タイプR(3rd/FD2・FN2)
シビック タイプR(2nd/EP3)
シビック タイプR(1st/EK9)
CR-Z(ZF1)
CR-X デルソル(3rd/EG)
CR-X(2nd/EF8)
バラードスポーツCR-X(1st)
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解説
2015年3月、ホンダはS660を発売した。これは同社が放つ久々のリアルスポーツである。90年代のAZ-1、ビート、カプチーノ以降、軽自動車のスポーツカーはダイハツ コペンのみという状況だった。しかし2010年頃を境にCR-Zや86、新型ロードスターなどの国産コンパクトスポーツが登場。低価格でも楽しめるコンパクトスポーツカーが少しずつ復権を取り戻しつつあり、そんな時代の潮流のなかでS660は誕生した。車名は往年のS500やS2000と同じく「S」を頭文字に持つが、これは雰囲気重視のスポーティカーではなくリアルスポーツであることを物語っている。
かつての軽スポーツ、ビートを現代版に復刻したようなプロポーションのS660は、よりエッジが効いたアグレッシブなデザインが特徴的。エンジンレイアウトはビートと同じくミッドシップを採用する。エンジンはNシリーズなどに採用される3気筒ターボ「S07A」をベースに新設計のターボチャージャーを組み合わせることで、最高出力やトルクはNシリーズのターボ仕様と同じだが、スポーツカーらしいスロットルレスポンスを実現したのが見所。トランスミッションは軽自動車では初となる6速MTを採用するほか、7速パドルシフト付きCVTも選べる。またミッドシップレイアウトによって前後重量配分は45:55と、スポーツカーとして理想的な数値を達成。これに加え、「アジャイルハンドリングアシスト」を採用したのも新機軸。これは、車体の動きに応じて自動的にブレーキ制御を介入させることで、狙ったラインをトレースしやすくなるシステム。軽自動車とは思えないホンダイズムが注ぎ込まれている。
ところで、2座のミッドシップ・オープンスポーツという性格上、実用性はかなり犠牲になっていることにも注目すべきだろう。簡単に脱着可能なロールトップをフロントラゲッジに収納した場合、この場所にはハンドバッグすら積めなくなる。それほどまでに走りにこだわったホンダ渾身の意欲作、それがS660なのである。
主要諸元 " 2015y HONDA S660 α "
寸法・重量 | エンジン・トランスミッション | ||
車格 | 軽スポーツ | 型式 | S07A |
乗車定員 | 2名 | 種類 | 0.66L 直3 DOHC 12V ターボ |
全長×全幅×全高 | 3395×1475×1180 mm | 気筒内径×行程 | 64.0×68.2 mm |
ホイールベース | 2285 mm | 総排気量 | 658 cc |
トレッド前/後 | 1300/1275 mm | 圧縮比 | 9.2 |
最低地上高 | 125 mm | 最高出力 | 47kW[64ps]/6000rpm |
重量 | 6MT : 830 kg CVT : 850 kg | 最大トルク | 10.6kgm[104Nm]/2600rpm |
サスペンション前 | マクファーソンストラット | 燃料タンク容量 | 25 L |
サスペンション後 | マクファーソンストラット | トランスミッション | 6MT/CVT |
ブレーキ前 | ディスク | 駆動方式 | MR |
ブレーキ後 | ディスク | 動力性能 | |
タイヤ前 | 165/55R15 | 最高速度 | -- km/h |
タイヤ後 | 195/45R16 | 0-100km/h加速 | --秒 |
◆公式試乗インプレッション