シビック タイプR(6th/FL5)
シビック タイプR(5th/FK8)
シビック タイプR(4th/FK2)
シビック タイプR(3rd/FD2・FN2)
シビック タイプR(2nd/EP3)
シビック タイプR(1st/EK9)
CR-Z(ZF1)
CR-X デルソル(3rd/EG)
CR-X(2nd/EF8)
バラードスポーツCR-X(1st)
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解説
1999年4月、ホンダは新型スポーツカー「S2000」を発表した。90年代は国産スポーツカーがもっとも輝いていた時代。同社もNSXやインテグラ タイプRなど数々の名車を生み出してきたが、S2000はFRの2座ロードスターのボディを持つのが特徴。「S」という頭文字は、もちろん60年代のスポーツカー「S500」などを意識したもの。つまりこれはホンダの技術者魂が宿った渾身の1台なのだ。その中身を見ると、ハイXボーンフレームという新開発シャシーを採用するのが注目ポイント。オープンボディでありながら、高い剛性と衝突安全性を備えるのが特徴だ。サスペンションは新設計のインホイール型ダブルウィッシュボーンを採用。さらにトルセンLSDも標準装備され、FRスポーツらしい操縦性を実現する。電動ソフトトップは約6秒で開閉が可能なので、気軽にオープンにできるのも魅力である。
エンジンは新開発の直列4気筒「F20C」ユニットを搭載。2.0Lという排気量ながらも最高出力250ps、最大トルク22.2kgmという驚くほどの高性能を誇るのも大きな見どころで、最大9000rpmという超高回転型のエンジン特性はレーシングカーさながらのフィールを実現。トランスミッションはクロスレシオの6速MTが組み合わされる。
デビュー翌年になると、速度によってステアリングのギヤ比が変わるVGSを採用した「タイプV」を設定。2003年には前後バンパーやリヤコンビランプ形状が変更され、後期型へと進化。さらに2005年の改良では、エンジンが2.0Lから低回転域でのトルクを重視した2.2L「F22C」へと置き換えられた。そして2007年には小改良とともに、新グレード「タイプS」を追加設定。これはエアロパーツや大型リヤウイングを装着し、高速域での安定性をさらに高めた最強仕様で、モデル末期でも存在感が光る1台だった。最終的には2009年まで生産が続けられ、10年間に及ぶモデルライフに終止符が打たれた。数少ない国産リアルスポーツカーとして、今でも人気が高いモデルである。
主要諸元 " 2007y HONDA S2000 "
寸法・重量 | エンジン・トランスミッション | ||
車格 | ミドルスポーツ | 型式 | F22C |
乗車定員 | 2名 | 種類 | 2.2L 直4 DOHC 16V |
全長×全幅×全高 | 4135×1750×1285 mm | 気筒内径×行程 | 87.0×90.7 mm |
ホイールベース | 2400 mm | 総排気量 | 2156 cc |
トレッド前/後 | 1470/1510 mm | 圧縮比 | 11.1 |
最低地上高 | 130 mm | 最高出力 | 178kW[242ps]/7800rpm |
重量 | 1250 kg | 最大トルク | 221Nm[22.5kgm]/6500-7500rpm |
サスペンション前 | ダブルウィッシュボーン | 燃料タンク容量 | 50 L |
サスペンション後 | ダブルウィッシュボーン | トランスミッション | 6MT |
ブレーキ前 | ベンチレーテッドディスク | 駆動方式 | FR |
ブレーキ後 | ディスク | 動力性能 | |
タイヤ前 | 215/45R17 | 最高速度 | -- km/h |
タイヤ後 | 245/40R17 | 0-100km/h加速 | --秒 |
◆Honda Collection Hall 収蔵車両走行ビデオ S2000(1999年)