シビック タイプR(6th/FL5)
シビック タイプR(5th/FK8)
シビック タイプR(4th/FK2)
シビック タイプR(3rd/FD2・FN2)
シビック タイプR(2nd/EP3)
シビック タイプR(1st/EK9)
CR-Z(ZF1)
CR-X デルソル(3rd/EG)
CR-X(2nd/EF8)
バラードスポーツCR-X(1st)
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解説
日本がスポーツカーで賑わっていた90年代初頭、ホンダは軽自動車のスポーツカー「ビート」を発表した。発売は1991年5月で、後に登場するスズキ カプチーノやオートザム AZ-1を含め、この時代を代表する軽スポーツの1台である。ライバルとの違いは、なんと言っても軽自動車としては極めて稀なミッドシップレイアウトを採用したこと。わずか1175mmという低車高により、小さなNSXと言っても過言ではないほど本格派スポーツカーのプロポーションを持っていた。ボディタイプはフルオープンとなり、ひとりでも開閉可能なソフトトップが装備されている。
エンジンは、軽ワゴンのライフなどに積まれた「E07A」を車体中央に搭載。独立3連スロットルと燃料噴射制御マップ切り換え方式を組み合わせたエンジンコントロールシステム「MTREC」を採用し、さらに大容量エアクリーナーケース、テーパーポートのインテークマニホールドなどF1マシン開発で培われた技術により、自然吸気ながらも自主規制値上限の64psを達成した。これに組み合わされるのは5速MTのみと、後にATが追加されたカプチーノに比べてもなかなか硬派な仕様となっている。サスペンションはフロントがストラット、リヤがデュアルリンクストラットを採用。また、軽自動車では初の4輪ディスクブレーキを採用したこともトピックだろう。ボディ構造は、フレーム前後の結合部分の剛性強化、2重構造のサイドシルの採用、クロスメンバーを効果的に配することで、オープンながらも高い剛性を確保。これらのおかげで、格上のスポーツカーにも負けないソリッドな走りを実現した。
デビュー以降、1992年2月、同年5月、そして1993年に特別仕様車を発売したものの、1996年にはスポーツカーブームに陰りが見え始め、この年に惜しくも生産終了した。しかし2015年には事実上の後継車「S660」が登場したほか、2017年にはビートの一部純正部品が再生産され、容易にパーツが入手できるようになっている。
主要諸元 " 1991y HONDA BEAT "
寸法・重量 | エンジン・トランスミッション | ||
車格 | 軽スポーツ | 型式 | E07A |
乗車定員 | 2名 | 種類 | 0.66L 直3 SOHC 12V |
全長×全幅×全高 | 3295×1395×1175 mm | 気筒内径×行程 | 66.0×64.0 mm |
ホイールベース | 2280 mm | 総排気量 | 656 cc |
トレッド前/後 | 1210/1210 mm | 圧縮比 | 10.0 |
最低地上高 | 135 mm | 最高出力 | 64ps/8100rpm |
重量 | 760 kg | 最大トルク | 6.1kgm/7000rpm |
サスペンション前 | マクファーソンストラット | 燃料タンク容量 | 24 L |
サスペンション後 | マクファーソンストラット | トランスミッション | 5MT |
ブレーキ前 | ディスク | 駆動方式 | MR |
ブレーキ後 | ディスク | 動力性能 | |
タイヤ前 | 155/65R13 | 最高速度 | -- km/h |
タイヤ後 | 165/60R14 | 0-100km/h加速 | --秒 |
◆Honda Collection Hall 収蔵車両走行ビデオ BEAT(1991年)